全国から捜査員が駆けつけた梅雨入りを前に、真夏を思わせる晴天に恵まれた6月中旬の東京都。立っているだけで汗が服にまとわりつくような陽気の中、台東区浅草の住宅街に本部を構える暴力団・五代目國粹会事務所会館前には、ネクタイにスーツ姿の屈強な男たちが直立不動で整列していた。その周囲には、地元浅草署や警視庁、神奈川県警や兵庫県警など20人を超える捜査員が警戒に立ち、会館の出入りに鋭い視線を投げかけている。