優先席「譲るべき」3年で17%減少 譲って断られた人は9%増加
ヴァル研究所が「ゆずりあい精神の意識調査」の結果を発表。およそ4人に3人が、優先席は「譲るべき」と回答しました。しかしその割合は3年前と比較すると17%減少。一方、譲って断られた経験のある人は9%増加していることもわかりました。
席は譲るべき? 3年前と現在とで変化が
乗り換え案内の「駅すぱあと」などを提供するヴァル研究所は2016年11月28日(月)、「ゆずりあい精神の意識調査」の結果を発表しました。
それによると、公共交通機関の優先席では席を譲るべきか、という問いに「はい(譲るべき)」と答えた人は75.9%でした。前回の2013年調査と比べると、「はい(席を譲るべき)」と答えた人は17.1%減少した一方、「どちらともいえない」と答えた人は9.5%増加しています。

「優先席で席を譲るべきか」という問いに、およそ4人に3人が「はい(席を譲るべき)」と回答。男性のほうがその傾向が強かった(画像出典:ヴァル研究所)。
優先席以外でも席を譲るべきかどうか、という問いに「はい(席を譲るべき)」と答えた人は57.1%です。前回と比較し、この「はい」の割合は19%ほど減少。優先席である、ないにかかわらず、3年前と比べて席を譲る意識が低下していることがわかりました。
断られずに席を譲る、その「成功例」とは
席を譲ろうとして断られた人は61.0%で、これは前回より9%増加。ヴァル研究所は、優先席である、ないにかかわらず席を譲る意識が低下していることと関係があると推測されるとしています。
高齢者や妊婦がいると気付いても譲らなかった経験は58.8%の人があると回答。理由は「降りる駅が近いので譲らなかった」がもっとも多く、「断られると思って譲らなかった」「譲る気がなかった」が続きます。

およそ6割の人が何かしらの理由で席を譲らなかった経験があると回答した(画像出典:ヴァル研究所)。
席を譲ったことがある人からは、次のような“成功例”も寄せられました。
・「よかったらどうぞ、と声を掛けてそのままドア付近に移動しました」(10代男性)
・「私も子育てをしていて妊婦さんの大変さがよくわかっているので妊婦さんにはさりげなく声をかけると座ってくださる方が多いです」(20代女性)
・「目を合わせて『どうぞ』と言いつつ立ち上がる」(40代男性)
・「次の駅で降りるようなフリをして、黙ってその場から立ち去ると、席が空いたと思って座ってもらえます。お礼の言葉を期待しないのがコツ」(60代男性)
・「よろしければ、いかがですか?と声をかける」(60代女性)
この調査は9月2日(金)から9月11日(日)までの期間、インターネット上で実施。ヴァル研究所が提供する「val ID」に登録している10代から70代の男女3413人(男性2167人、女性955人、その他291人)が回答しています。
【画像】「優先席で席を譲るべきか」という質問の前回調査結果

「優先席で席を譲るべきか」という質問の前回(2013年)調査結果。男女とも9割以上が「譲るべき」と答えていた(画像出典:ヴァル研究所)。
