JR東日本の公式サイトより

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29日、国土交通省は、JR東日本の中央線特急「かいじ」で走行中にドアが開くトラブルが発生していたことを発表。「重大インシデント」と判断し、トラブルの原因を調査する。

トラブルが発生したのは、28日の14時ごろ。甲府発新宿行きの特急「かいじ28号」が山梨県大月市を走行中に、運転士がモニターでドアが開いていることに気づいた。非常ブレーキで停止した後に確認したところ、ドアが1か所開いていた。乗客にけが人はいなかったものの、国土交通省は事故が発生するおそれがあると認められる事態である「重大インシデント」に認定。JR東日本が現場を調べたところ、特殊ねじが外れていたとのことだ。詳細については、国の運輸安全委員会が鉄道事故調査官を派遣して調べている。

「重大インシデント」と認定された事例は過去にもある。2017年には、新幹線「のぞみ34号」の台車に亀裂が入っていたことが判明。博多駅を出発した後に異常を感じたにもかかわらず運行を続け、名古屋駅で運転を中止して点検したところ、亀裂を発見した。この問題については、2022年にJR西日本が安全性を高めるために計画したソフト対策とハード面の整備が完了したことを発表している。

また、2025年には北海道の稚内空港で全日空グループのANAウイングス機が、作業車両がいる滑走路に着陸。鳥を追い払う作業をしていた作業車両が、ANA機に気づき退避中だった。パイロットは滑走路内に障害物がないことを目視で確認していたものの、管制運航情報官から着陸前の情報を得ることを忘れていたという。けが人はいなかったが、その後の3便が欠航。乗客約170人に影響が出た。

大事故にはならずけが人も出なかったが、SNSには不安の声が多く寄せられている。とくにJR東日本では今年に入ってからトラブルが相次いでおり、2月に国土交通省が原因究明と再発防止策の検討を進めるよう行政指導をしている。乗客らの信頼は回復できるのか。JR東日本の今後の対応に注目が集まっている。