中国メディアは、日本人は生たまごが大好きだと紹介する記事を掲載し、衛生面で大丈夫なのかという疑問に答えている。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本旅行がブームになり、より多くの中国人が日本食に親しむようになった。日本に来たら食べてみたいものには、寿司や刺身、しゃぶしゃぶ、ラーメンなど日本らしいものが多いようだが、なかには料理と呼ぶにはシンプルすぎる「卵かけご飯」を食べてみたいという人もいるようだ。中国メディアの百家号は25日、日本人は生たまごが大好きだと紹介する記事を掲載し、衛生面で大丈夫なのかという疑問に答えている。

 中国では生ものを食べる習慣がほとんどない。そのため、キュウリでもトマトでも火を通して食べるのが普通であり、たまごも例外ではない。そのため、卵料理のレパートリーは非常に多く、味付けたまごからたまごチャーハン、たまごスープ、たまご焼きなど実に108種類もあると記事は伝えた。数え方は不明だが、一番メジャーな食べ方はゆで卵で、朝ご飯に牛乳と一緒に食べるのが最も多いとしている。

 何でも火を通して食べる中国人にとっては「たまごを生で食べる」のは考えられないことなのだろう。記事は、中国人に人気の日本ドラマで生たまごかけご飯を食べているシーンを見たことがあると紹介。シンプルに醤油だけをかけて食べていたことから、「日本人はたまごそのものの味を楽しむらしい」と伝えている。ただ、中国人には生食の危険性が気になるようだ。

 確かに生たまごには食中毒の危険があるが、記事はこの点、日本では流通する前にたまごをきれいに洗って消毒し、さらに生で安心して食べられる期限である賞味期限もたまご1つ1つに明記しているので安心だと紹介。そのため、日本のたまごなら安心だが中国では安全は保証できないとも付け加えている。

 実際に食べ比べてみると分かるが、日本のたまごは安全なだけではなく、スーパーで並んでいるパック売りの普通のたまごでもしっかりとした味わいが感じられる。中国で販売されている普通のたまごにはあまり味がなく、物価からしても決して安くはない。生たまごはその素材の味をストレートに味わえる食べ方とも言え、安心しておいしい生たまごが安く食べられる日本は恵まれているといえるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)