ピーナッツ型の甲羅を持つカメ、ポイ捨てされたゴミの影響で歪な形に。

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ゴミのポイ捨ては生態系に対して大きな影響を与えると言われる。例えば牧草地などで捨てたゴミが飼料に混ざり、家畜に影響を及ぼすケースや、海岸で捨てられたゴミを海鳥が拾って雛に与えてしまうといったケースも。人間の見えていないところで、さまざまな害を与えているとされている。

米ミズーリ州で、ゴミのポイ捨てについて啓蒙するためのマスコットとして知られるようになったミシシッピアカミミガメもまた、被害に遭ったカメだ。“ピーナッツ”と名付けられたその甲羅の形は、たしかに落花生のようにくびれた形。若い頃、缶飲料についているプラスチック製のリングに挟まり、締め付けられたまま成長してしまったため、歪な形になってしまったという。

米メディア・ドードーのインタビューで「このカメの姿から、人間は多くを学ぶべきです」と語るのは、ミズーリ州保全局のエイミーさん。“ピーナッツ”は1993年に動物園に運ばれてきたそうで、20年経った今でも、その姿を訪れる人々に見せることで「教育者」として役目を果たしているという。

ネットでもこのカメを見たことで改めてポイ捨てやリサイクルなどに考えた人は多いようで、「本当に簡単なことで救われる野生動物はたくさんいる。でもなかなかできないんだ」「リサイクルの重要性を改めて思うよ」「かわいそうで見ていられない」といった意見が上がっている。