「仲良く、お互いの小指を絡ませて!」と周りからの要望にも、快く応じていた北乃きいと岡田将生。<br>(会場:東京・千代田区、撮影:野原誠治)

 この恋は、きっと永遠――。そう信じて、ひたむきに恋して、懸命に相手と向き合い、相手を思うがゆえに、心傷つく。刹那にして永遠なる恋。不可避の恋…。映画「ハルフウェイ」(2009年2月全国ロードショー)の完成披露試写会が9日、東京・麹町で行われ、主演の北乃きい、岡田将生、北川悦吏子監督、岩井俊二プロデューサーが舞台挨拶を行った。

 「ハルフウェイ」は、「ロングバケーション」や「ビューティフルライフ」など多くのヒットドラマを手がけ、“ラブストーリーの神様”として幅広い年齢層の女性から支持を集める脚本家・北川悦吏子の初監督作品。また、プロデュースを「スワロウテイル」、「リリイ・シュシュのすべて」の岩井俊二と、Mr.Childrenなどのプロデュースや映画音楽においても高い評価を受ける小林武史の両氏が手がけることでも話題を呼んでいる。

 主演を務めるのは、今年3作品の映画に出演し活動の幅を広げている北乃きいと、「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」で注目を集めた岡田将生。北乃と岡田は、7月から9月にかけて放映されたフジテレビ系列の月9ドラマ「太陽と海の教室」に続いての共演となった。

 そんな今後さらに飛躍するであろう若手俳優の登場とあってか、会場には、冷たい雨が降りしきる中、何時間も前から並ぶファンが現れるなど、注目度の高さを実感させた。

 現場の雰囲気について、北川は「私が作ったセリフを、きいちゃんと岡田君に自分の言葉にしてもらって、湧き上がってくる感情をそのまま撮りました」と全編アドリブに近い形の撮影であったことを明かした。完成した作品を観て“つなぎ目が無い映画”と表現する北川は、「いち早く作品を観た知人に“天衣無縫”という言葉をいただきまして、最高のほめ言葉だと思ってます」と自信をのぞかせた。

 また、ストーリーが高校生の初々しい恋を描いたものであるため、キャストへの質問は「初恋の思い出」に及んだ。北乃は、「今日お父さんがこの会場に来てるから言いづらいんですけど…」と言葉を濁しながらも「保育園の時、お父さんに似ている子を好きになりました」と甘酸っぱい思い出を告白。岡田も「小学校1、2年生の時同じクラスだった、とても可愛い女の子でした」と話し、その照れ笑いする姿に女性ファンからは歓声がおこった。

 最後にスペシャルゲストとして、主題歌「HALFWAY」を歌うSalyuと、彼女のプロデューサーであり劇中音楽を手がける小林武史が登場。観客の前でライブパフォーマンスを披露した。

 演奏終了後、感想を求められた岡田は「北川さんとも以前話してたんですけど、本当に涙が出てくるような良い曲だと思います」と話し、それを聞いた北川が思わず涙ぐんでしまうという場面も。一生懸命あふれ出てくる涙を止めようとする北川に、岡田も「泣かないで!」と必死にフォロー。「この素晴らしい曲に、映画も負けていません。みなさん楽しんでいってください」と北川は最後に観客に深々と頭を下げた。

 2009年2月、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネカノン有楽町2丁目ほか全国にて公開。・ハルフウェイ - 公式サイト