「市場にないタイプの冷凍フルーツなので、まだ食べてない人に魅力をどう伝えるかが課題です」と話すアヲハタの前田実咲さん=東京都渋谷区

 アヲハタ(広島県竹原市)が2024年8月に発売したパウチ入りの冷凍フルーツ「まるかじゅり」が人気だ。商品企画を担当したアヲハタの前田実咲(まえだ・みさき)さんにヒットのヒントを聞いた。(共同通信=出井隆裕記者)

 複数の果物の組み合わせを売りに「ピーチ&グレープフルーツ&グァバ」「マンゴー&ベリー」など5商品を展開。「大きめの果肉が入っており、それをパウチの上からもみほぐしながら食べる新感覚の冷凍フルーツです」

 同社はジャムといった果物の加工品が得意な食品メーカーだ。「果物は好きだけど『日持ちがしない』『皮をむくのが手間だ』と遠ざかっている人にもっと手軽に食べてほしいと考えて開発に着手しました」

 果肉と果汁の両方が入っており、特許技術によって凍っていてもほぐしやすい。凍った状態でシャリッとした食感、溶けた状態で果物のみずみずしさが楽しめる。商品は片手に収まる大きさだ。

 パウチの上部を手でちぎると冷凍フルーツの出し口になる。「大きな果肉を残さず出すためにこの形状にたどり着きました。女性や子どもにもフィットするように出し口の大きさは試行錯誤の末に決めています」

 今春までの出荷数は90万袋に達した。参考価格は1袋230円。5商品とも70キロカロリー以下に抑えている。「『罪悪感なく食べられる』との感想も寄せられました。食べる際のときめきが果物のよさだと思っています」。前田さんは、さいたま市出身の32歳。

アヲハタの「まるかじゅり」