ドラマ『銀河の一票』で黒木華と野呂佳代が魅せる “私とあなた”の政治
数々の作品で唯一無二の存在感を放つ黒木華さんと、俳優としての活躍の幅が広がる野呂佳代さんが初タッグで挑むドラマ『銀河の一票』。オリジナル作品だからこその面白さを追求する二人の熱い想いを聞きました。
── 日本の映像作品で、最近感じる傾向や特長はありますか?
黒木 例えば情緒や、役者の表情など、セリフで説明しない時間を大切にするところが日本の作品ならではの魅力だと思うんです。とくに昔の映画にそれを感じていましたが、最近その傾向が戻ってきているような気がして。野呂さんが出演された『アンメット ある脳外科医の日記』もそうですよね。見る人への信頼が感じられる作品が増えていると思います。
野呂 私は役者としてのキャリアが浅いので語れることではないですけど、『アンメット』はプロデューサーさんや監督と杉咲花さんなどキャストの間で、演技の方向性をすごく話し合われていました。そうやって丁寧に作ったからこそ、作品の良さをたくさんの人に感じてもらえたのかなと思います。
── 『銀河の一票』の現場はいかがですか? 松本佳奈監督と佐野亜裕美プロデューサーというジャパンエンタメのフロントランナーの組み合わせです。
野呂 松本さんは、「今の全然違うね」みたいな感じでハッキリ言ってくださるんです。だからこちらも、素直に自分の気持ちを伝えたうえで演じられています。
黒木 進む方向がわかりやすいので、お芝居を定めやすいですよね。

黒木華さん
野呂 確かにそうですね。松本さんがこれまで手掛けられてきた作品は、『ひらやすみ』や『団地のふたり』など、日常の何気ない会話を大事にされているという印象で。私はそこが好きなのですが、今作にもその要素が感じられて、演じていてとても楽しいです。
黒木 実は私、これが3年ぶりくらいの連ドラ出演で、お話をいただいた時は、出演することに少し怖さを感じていて…。
野呂 え、そうだったんですね。
黒木 やっぱり視聴率とかも気になりますよね。でも、佐野さんから熱いお手紙をいただいて、良い作品を作りたいという強い気持ちが伝わってきたんです。いま注目されている政治をテーマとした視点も、面白いなと思いました。
── 政治というと遠い世界のように思われがちですが、1話で茉莉(黒木さん)が、政治の話は「私たちの話」とあかり(野呂さん)に言っていたのが印象的でした。

野呂佳代さん
野呂 あかりは、政治の素人です。でも、生活の困り事は自分にも身近な人にもある。そんな現状をプロである茉莉と変えようとしますが、二人は知識量が全く異なるコンビです。そこが面白いところであり、見ている人にも「私たちの話」と感じてもらえるきっかけになったらいいなと思っています。
黒木 この物語には、ハッとさせられるセリフがたくさんありますよね。これは松本さんとも話していたことですが、野呂さんがお芝居をしている姿をモニターで見ていると、泣きそうになるんです。あかりの温かいセリフに嘘がないといいますか。茉莉が感じたように「この人となら世界全体の幸福を目指せる!」と思えるんです。
野呂 嬉しすぎます…。家に帰ったら泣いちゃうかも。
黒木 泣かないで〜(笑)。
野呂 でも本当に、同じ思いを持つ人と一緒なら頑張れると感じられる物語ですよね。
黒木 隣にいる人が幸せになれば世界全体が幸せになる。そう信じてやまない二人から、熱さや元気を感じてもらえたらと思います。
黒木華くろき・はる 1990年3月14日生まれ、大阪府出身。2010年、NODA・MAP番外公演『表に出ろいっ!』でデビュー。今年の待機作に映画『マジカル・シークレット・ツアー』(6月19日公開)、『時には懺悔を』(8月28日公開)、7月からは舞台『NORA』に出演。
野呂佳代のろ・かよ 1983年10月28日生まれ、東京都出身。2006年、AKB 48のメンバーとしてデビュー。S DN48のキャプテンも務め、'10年にAKB48を、'12年にSDN48を卒業。以降、バラエティ番組で活躍。近年は、俳優としての注目が高まり出演作が相次ぐ。
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Ⓒカンテレ
『銀河の一票』政界から追放された星野茉莉(黒木華)は、政治の闇に対抗すべく、選挙参謀として都知事選に挑むことを決意。都知事候補に政治素人のスナックのママ・月岡あかり(野呂佳代)をスカウトする。毎週月曜22時〜カンテレ・フジテレビ系にて放送中。
黒木さん・ジャケット \82,500 パンツ \49,500(共にメゾン・ミハラヤスヒロ TEL. 03-6459-2320) シャツ \31,900(イレーヴ TEL. 03-5785-6447) 中に重ねたシースルートップ \24,200(マージ/エスアンドティ TEL. 03-4530-3241) ネックレス \25,300(ウェルダン/サカスピーアール TEL. 03-6447-2762) サンダル \46,200(ジェーン スミス/ジョン メイソン スミス ジェーン スミスストア TEL. 03-5738-7721)
野呂さん・ジャケット \33,000(メゾンスペシャル/メゾンスペシャル 青山店 TEL. 03-6451-1660) ニット \10,450(ルージュ・ヴィフ/アバハウスインターナショナル オンラインストア) スカート\ 9,990(プラステ TEL. 0120-697-684) サンダル \69,300(ネブローニ nebulonie.jp) ピアス \50,380(フェルセラ/ZUTTOHOLIC https://zuttoholic.jpn.org/) ブレスレット\ 20,900 リング\ 15,400(共にワンエーアールバイウノアエレ/ウノアエレ ジャパン TEL. 0120-009-488)
写真・内田紘倫(The VOICE) スタイリスト・田畑アリサ(黒木さん)MaiKo yoshida(野呂さん) ヘア&メイク・下永田亮樹(黒木さん)北川 恵(野呂さん) 取材、文・保手濱奈美 撮影協力・バックグラウンズ ファクトリー
anan 2493号(2026年4月22日発売)より

