エクストレ ドゥ パルファン

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 フランス発のフレグランスブランド「ドルセー(D'ORSAY)」から、新コレクション「エクストレ ドゥ パルファン」が5月23日に登場する。”本能”をテーマに、愛に満ち、個性が際立つ3種の香り「フラワーラスト(FLOWER LUST)」(50mL 4万1800円、90mL 5万2800円)、「トンカ ヒステリア(TONKA HYSTERIA)」(50mL 4万1800円、90mL 5万2800円)、「インセンス クラッシュ(INSENSE CRUSH)」(50mL 4万1800円、90mL 5万2800円)を揃える。

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 エクストレ ドゥ パルファンは、フランキンセンス、トンカビーン、イランイランの香料をそれぞれ核とし、30%以上の高い賦香率で仕上げた。人々の欲望を掻き立てて惹きつける“ラブポーション”のような、抗えない魅力を備えた香りとして提案する。

 フローラル アンバーの香調のフラワーラストは調香師ドミニク・ロピオンが手掛け、レッドペッパーとブラックペッパーがリズミカルな雰囲気を奏でながら、濃密なサンダルウッドがアンバーを背景にイランイランとオレンジブロッサムを照らし出す。IFF社による、持続可能で責任ある農業の発展に貢献する特級品質の天然素材であるLMRのイランイランのエッセンスを使用。これは、花々の新鮮さと芳香品質を最大限に保存するため、マダガスカル北部に浮かぶノシ・ベ島産のモノを採用し、フローラルでフルーティ、なめらかさを感じるノートを際立たせる。

 トンカ ヒステリアはカタロニア出身のジョルディ・フェルナンデスが調香。センシュアルの代名詞とも言える、バニラとトンカビーンの組み合わせからスタートし、マンダリンやピンクペッパーコーンが導火線に火を着け、夜に隠された魅惑の扉を開くような情景を描く。ジボダン社が持続可能性と農業の貢献に配慮した最高品質の天然香料であるオルピュール(Orpur)から、ノートの主要な香料としてマンダリンやピンクペッパーコーン、シナモン、リリーアブザバレー、トンカビーン、バニラなどを厳選した。

 ウッディかつスパイシーな魅力が象徴的なインセンス クラッシュは、ジュリアン・ラスキネによるクリエイション。恋に落ちた2つの魂をインスピレーション源に、サフランやカルダモン、クローブが“出会い”の忘れ難い瞬間を描く。レザーとクリーミーなアコードのミックスが心をくすぐり、色気を感じさせるオリバナムやオーク、ベチバーのノートが恋に落ちるいたずらなストーリーを締めくくる。主要な香料はLMRから採用。水蒸気蒸留法で乾燥させた樹脂から得たオリバナム(別名フランキンセンス)は、重厚感と温かみ、甘みのある濃密で神秘的な個性が特徴的だ。

 日本上陸時から日本総代理店として国内展開を担当してきたグリーンスタンプ社のD&M事業部 郄橋茜ドルセーPRマネージャーは、ブランドの魅了について「一言で表せない多面的なストーリーと、香りのストラクチャー」だと語る。高品質な香料によって複雑でありながら肌になじむ香り立ちで、フレグランス初心者であっても“キツさ”を感じにくい。ユーザーの男女比は女性6割、男性4割で、リピーターも多いという。近年のフレグランス人気の拡大を受け、以前よりも“ライト層”の新客も増えていると同時に、“ニッチ層”はキャンドルやルームスプレーなどの室内向けアイテムや寝香水用といった、より私生活で楽しむ香りの需要が高まっているという。

 ブランドはこれまで大々的なプロモーションは行ってこなかったが、新作の発売に向け、初めてインスタレーション形式の発表会を開催。各香りをイメージしたオブジェを制作し、発表会終了後は青山店に約半年設置する。「私たちの真髄は香りがもたらすエモーションやストーリー。プロモーションにしても、一過性なものではなく、徐々に魅力が伝わるような長期的にブランドのファンになってもらえるコンテンツを本国チームと検討した」と説明した。

 今後の商品展開は“納得がいくものが完成次第”と、引き続き独自のスケジュールを貫く。新店舗の展開は、「店頭接客での“ストーリーテリング”を重視するブランドの哲学を体現できる場が叶えば、ゆくゆくは新たな店舗を設けるつもりだ」という。

ドルセーってどんなブランド?

 ドルセーの誕生は、19世紀に遡る。創業者のアルフレッド・ドルセー伯爵(Alfred d'Orsay)はナポレオン後継者将軍の息子で、パリやロンドンのサロンに出入りし、当時の著名な芸術家やクリエイターと交流。アレキサンドル・ドゥマ、ヴィクトル・ユーゴー、チャールズ・ディケンズ、後の皇帝ナポレオン3世となるルイ=ナポレオンとも親交を深め、そうした人脈を経てパリのボザール美術館館長に就任した。伯爵の香りに対する情熱によって自身のための香りを生み出したことをきっかけに、1830年にドルセーが誕生。芸術センスを落とし込んだ商品は、芸術的で職人的な人々に愛され、ジャン・コクトーやマリー・ローランサン、ジョルジュ・ルパップなどがキャンペーンをデザインし、「バカラ(Baccara)」や「ラリック(LALIQUE)」が奇抜なボトルを考案するなど、一層その芸術的な個性を高めていった。

 また、香りの名前をイニシャルで表現するのは、ドルセー氏のラブストーリーと繋がりがある。同氏が年上の既婚女性と恋に落ちたため、極秘で文通する必要があったという。この匿名性を香りに取り入れることで、想像力を掻き立て、香りを嗅ぐ人自身の経験や記憶を投影する余地を与えている。加えて、それぞれの香りに独創的な物語を添え、使う人それぞれの感性と共鳴しながら、直接的ではないが記憶に結びつくイマジナリーなパーソナライゼーションを叶える。

 2015年にベトナム系フランス人実業家のアメリー・フイン(Amelie Huynh)が、“眠れる森の美女”を見つけるようにドルセーに出合い、リブランディングを主導。2020年に海外初の旗艦店として青山に出店した。

 フレグランス16種のほか、キャンドルやルームスプレーに加え、鉱物、木(クルミの木)、金属(真鍮)を組み合わせたパーツに香りを垂らしてし室内で使うルームフレグランスオブジェクトを展開している。

■ドルセー:公式サイト