路上駐車にたき火…「ホタルイカの身投げ」に大勢の人 問われるマナー
大量のホタルイカが浜辺に打ち上げられる現象、いわゆる「ホタルイカの身投げ」。新月の前後の夜に起こりやすいと言われ、先週末、富山市の浜ではホタルイカを捕まえようと大勢の人が集まりました。
浜や浅瀬での「ホタルイカすくい」は富山湾ならではの春のレジャーとして親しまれる一方、多くの人が集まることでマナーの問題も出てきています。真岩記者がお伝えします。
「富山市の八重津浜にやってきました。夜11時30分を過ぎましたが、すごい数の人ですね」
先週金曜日の新月の夜、富山市の八重津浜には多くの人の姿がありました。目的は「ホタルイカの身投げ」。絶好の条件かと思われましたが、残念ながらホタルイカはほとんど現れませんでした。それでも、訪れた人にとってはいい思い出になったようでー。
愛知県から参加
「影が全く見えないです。何もない。(夜の海に入るのは)初めてですが、楽しいです」「朝まで僕は居たいなと」「ハハハハ」
「ホタルイカの身投げ」は、3月から5月ごろにかけて産卵のために深海から浮上したホタルイカが浜に打ち上げられる現象です。月明かりのない新月の前後に起こりやすいと言われています。
浅瀬や浜で発光する神秘的な様子を眺めたり、そのホタルイカをすくって捕まえたりと、シーズン中には県の内外から多くの人が富山市や滑川市、魚津市などの海岸に訪れます。
その一方で、近年、問題となっているのが訪れる人の「マナー」です。
真岩記者
「こちらの道路、普段は車2台分通るスペースがあるのですが、ご覧の通り両側に路上駐車されているため、車1台が通るのがやっとのようです」
海岸の前を通る道路には、路上駐車の車が数百メートル続き、交通の妨げに。
この日は、見かねた住民が通報し、警察が出動する事態となりました。
警察官
「駐車苦情の110番通報が入っています。車両を移動させましょう」
近隣の町内会では、路上駐車を防ぐために看板を設置するなど対策をしていますがー。
住民
「ある程度、力があれば」
記者
「動かせてしまうと」
住民
「そうそうそう」
なかには看板を動かしてまで侵入してくる車もあるといいます。
住民
「一応町内としてはある程度はやっているけど、それこそ無断で突っ込んでくる分にはどうしようもないしね」
ほかにも、夜の浜辺でたき火をして暖をとるグループも見受けられました。八重津浜を管理する富山港事務所によると、砂浜に直接火が触れるたき火や、落ちている流木などで火を起こす行為は、燃え広がる危険があるため禁止となっています。
これに対し住民はー。
住民
「夜だから楽しいでしょうけどね、(火を)たく場所ではないですからやめてほしいですね。こちらは生活に影響がきてますからね。ワーワー言われると」
幻想的な光で人々をひきつけるホタルイカ。富山湾ならではの貴重な現象だからこそ、近くで暮らす人への配慮や訪れる人のマナーが改めて問われています。
近隣では、海水浴のシーズンも路上駐車などが見られるということです。そこで生活している人への気遣いは、忘れずにいたいですね。
