マイナカード駆け込み申請で役場は大混雑、ネットも80分待ち「夏休みの宿題かよ」…オンラインは1日延長の “救済措置” も
最大2万円分のポイントがもらえるマイナンバーカードの申請期限を迎える2月28日、市役所などの窓口が大変な混雑となっている。SNSには、
《昨日今日、普段混まない道がめっちゃ混んでて何かなーって思ってたら…市役所が混んでるのね。マイナンバーの申請で》
《うっかり市役所に来てしまったが、マイナンバーカードの申込みで地獄と化していた》
《役所、老人が大声で暴れ回ってて控えめに言っても地獄》
など、驚く声があふれている。
マイナンバーカードの普及促進のために国が始めた「マイナポイント」の付与。新規で取得すると最大2万円ぶんのポイントがもらえるが、そのためには2月28日までにカードを申請する必要がある。そのための「駆け込み」というわけだ。
カードの申請は自治体の窓口だけでなく、郵送や証明写真機からの申し込み、携帯ショップからの申し込みも可能だ。もちろん、オンラインで申し込むこともできる。わざわざ混雑する役場の窓口に行かなくても済みそうなものだが……。
「郵送や携帯ショップでも申請できることを知らない人が多いようです。また、パソコンやスマホに不慣れで、どんなことでも『とりあえず役所へ』という人も多い。
また、2月28日は、あくまでカードの申請期限ですが、ポイントの受け取り申請は5月末までOKなんです。しかし、それを知らず、焦って役所に来た人も少なくないようです」(週刊誌記者)
オンラインでも申請が殺到している。28日、申請サイトはつながりにくい状態となり、80分以上の待ち時間が表示されることも。さらに「この画面が表示されている場合は、3月1日中に申請を完了していただければ、マイナポイントの申し込み対象となりますので、ご安心ください」との表示が加わり、オンラインでは実質1日延長の “救済措置” がとられたようだ。
SNSには、
《マイナカードの駆け込み申請してる人って夏休みの宿題を溜め込むタイプだよね。大人になっても変わらないのね》
《駆け込み申請がトレンドに入ってるけど、ここまで延長してくれたのに今まで放置してきて駆け込んで文句…先週役所数回行った時もめっちゃ混んでて切れてる人もいたし》
《あのさ、マイナポイント欲しさに駆け込み申請してる奴らが、文句たれるの…どうなのさ?これまでどれだけ時間があったんだか…》
など、冷ややかな声も少なくない。
マイナポイント第2弾の対象となるカードの申請期限は、当初2022年9月末だったが、12月末に延長。そこから2023年2月末までに再延長されている。
この「駆け込み申請」により、マイナンバーカードの普及率は一気に上昇。松本剛明総務相は2月28日、マイナンバーカードの申請件数が9085万件(26日時点)に達したと発表した。申請件数は26日までの5日間で250万件以上増えたという。
誰しも、目の前のニンジンには弱いようだ。