今季初の首位タイ発進の河本結(撮影:福田文平)

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<NOBUTA GROUP マスターズGC レディース 初日◇20日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)>
今季トップ10フィニッシュはたったの1回。現在のメルセデスポイントランキングは68位と一向に上がらない成績に悩んでいた河本結が、ボギーフリーの7バーディ。7アンダー「65」で原英莉花と並んで首位タイ発進を決めた。
「(今季は)流れを切ってしまったり、あとちょっとというゴルフが続いていましたが、きょうはパッティングのタッチが合って、ショットも番手間の悩む距離もなく流れをつくることができました」と、河本。
これまでは「自分のフィーリングと成績がマッチしていなかった。きょうはいい道のほうに一歩踏み出すことができました」と話したが、残り数試合になり「腹をくくって、なるようにしかならない」とある意味、開き直ったのが好スコアにつながった。
今季初の首位タイ発進に「根拠はないんですが、自信はあります」とうなずく。「成績は出ていませんが、今は成長する時期なのだととらえています。以前は自信を持てなくて下を向いていたのですが、いろんな本を読んで変わりました」
ゴルフ以外のことで己を成長させたいと自己啓発本を読みあさり、自分がやるべき方向性を見いだしたのだという。「やるべきは自分に集中すること。この一打をどうするのか、目の前のボールをどうプレーするのかしか考えていません。きょうはスコアボードも見ていませんでした」と話す。
ここまで腹をくくるのは力業だといえるが、そう思うまでにいろんな試行錯誤はあった。「バーディを獲ったあとにボギーを打つ」というシーズンだった。それでずいぶん悩み、自分で流れを切っていたことに気づいた。
「打つことも大事だけど、ゲームの流れをつくることも大事。私はバーディがきた後に、ドリンクを飲んだりして流れを切っていました」
そこで「自分に集中する」ことに専念したと明かす。普段の生活でも「SNSは見ないようにしました。他人のやっていることに目が行きがちだったんです。もっと自分に集中するために本を読んだり、音楽を聴いてリラックスしたりしました」と続けた。
ゴルフは球を打つだけの競技ではない。己の考え方やその時々のメンタルが大きくプレーに影響する。そのことに河本は気がついたのだ。「シーズンも終わりに来て、やっと今日みたいなプレーができてうれしい」と瞳を輝かせたが、悩んだ末に腹をくくっての首位タイ発進。これから河本は迷いなく道を進んでいくことだろう。今大会の最終日に18番ホールで満面の笑顔を見せてくれるかもしれない。(文・河合昌浩)

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