「バロテッリだけに怒るのは恥ずべきだ。バランスを欠いている。カルチョが死んだというこの国を反映しているね」

マリオ・バロテッリの代理人であるミーノ・ライオラ氏が選手を擁護している。

「イタリアは本当にワールドカップ(W杯)に勝てると思っていたのか? 私はこの失敗に驚いていない。欧州でイタリアのクラブはもう勝てていないじゃないか。どうして代表が奇跡を起こせる? 真の問題とサッカーを区別しよう。人のことを評価したりはしない。私は(チェーザレ・)プランデッリを知らないからね。だが、彼の戦術は敗者のそれだった。FWが1人だけでどうして勝てると思うんだ? コスタリカだって3人起用していたのに」

−マリオの様子は?
「悲しんでいる。いや、打ちひしがれている。彼を守ったのはガッリアーニだけだった。イタリアサッカー連盟(FIGC)は完全に黙っていたがね。なのに、彼は誰のことも非難していない。それより落ち込んでいるんだ。自分の力を発揮できなかったと分かっているからね。だが、イタリアで良かったのは誰なんだい?」

−誰でしょう?
「ピルロだ。素晴らしいプレーをしているからね。だが、ほかの選手は…。(ダニエレ・)デ・ロッシの発言は記事で読んだが、コメントしたくない。落胆は理解するが、ウルグアイ戦で失点したとき、マリオが守備にいなかったが、失点の責任が彼にあるのか?」

ブッフォンも厳しかったですが
「ベテランと若手の差に関する話は、グループが団結していなかったんだと推測する。一つ例を挙げよう。ポグバだって若いけど、フランス代表でそういう話は聞かない。おそらく、それがイタリアに足りなかったものだろう」

−マリオは人種差別のことも言っていますが
「私には、一つの明確な抗議に対して返答したんだと説明していた。私は彼が威厳をもって話したと思う。彼が自分でイタリア人になることを選んだのを忘れるべきじゃない。彼を批判している人のように、たまたまイタリア人だったわけじゃないんだ。そして彼はその選択を誇りに思っている」

−彼のいくつかの態度がごう慢に映っているようですが
「いつもの誤解だよ。彼はとんでもない重圧を受けているんだ。イタリア全体を背負っている。彼は彼のやり方で反応するが、簡単な状況じゃないんだよ。彼に私が何を言うべきというんだ? 私にはできない」

イタリア代表での彼の今後はどうなると思いますか
「マリオは常に喜んで招集に応じてきた。彼にとって、イタリア代表でプレーするのは最高のことなんだ。だが、彼だけで決まることじゃない。批判を信じるなら、次の監督は呼ばないだろうね」