担当M(以下M):ところで「東日本大震災復興支援チャリティーマッチ」のJリーグ選抜「TEAM AS ONE」は豪華な顔ぶれが揃っていますね。去年の南アフリカワールドカップに出場したチームからは、楢崎正剛選手、田中マルクス闘莉王選手、中澤佑二選手、駒野友一選手、中村俊輔選手、中村憲剛選手、大久保嘉人選手と7人も入っています。

ラモス(以下R):もしも僕が「TEAM AS ONE」のメンバーの1人だったら、日本代表に対してガチンと行きますよ。

M:ラモスさん、そんな恐ろしいことを言わないでください。このゲームはチャリティのための親善試合ですから。

R:それはわかってます。だけどお客さんだって真剣勝負が見たいでしょう。ただ全部を真剣勝負にしたらケガをする可能性も高いでしょうから、ゴール前だけに限定すると思います。中盤ではあまり厳しくいかない。でもゴール前に行ったら真剣勝負ですよ。ペナルティエリアに入ったら本気でプレーすると思います。レベルの高いプレーが見られるでしょうね。

M:「TEAM AS ONE」の選手の中には今代表に入っていてもおかしくない選手が揃っていますから、代表に入ったときのことを考えてあまり厳しくプレーしないんじゃないですか?

R:代表に入りたいからこそ余計にガチンといくんですよ。ザッケローニ監督にアピールするために。まだまだオレは終わってないよ、というのを代表監督の前で証明できる機会になるでしょうからね。

M:それに、この試合は「海外組」vs「国内組」という構図も成り立ちそうです。アジアカップのときのメンバーを考えると、日本代表では今野泰幸選手、遠藤保仁選手、前田遼一選手ぐらいが国内組からの先発でした。

R:だからどっちのチームも燃えますよ。海外から帰ってきた選手も無様なところは見せられないでしょうし、国内にいる選手も自分たちだって十分できると思っているでしょうから。ワクワクしますね。本当は香川も見たかったけど、ケガだから仕方がない。その分、みんなでいいプレーをみせてくれるといいですね。そしてこの両チームが激しい試合をすることでサッカーが持つおもしろさをもう一度広めることができるでしょうし、そんな真剣な姿が人に力を与えられると思います。