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公共交通をめぐって県内で今、今後のあり方や沿線自治体の関わり方が議論になっているのが「富山地方鉄道の鉄道線」です。きょう生出演している前富山市長の森雅志さんに地鉄の鉄道線について意見をうかがいます。

鉄道線の赤字が続く地鉄は、一部の路線について、沿線自治体の支援がなければ廃止する方針を一時打ち出しました。これに対し沿線自治体は、検討会での議論を経て赤字の一部を公費で負担することにし、今年度の廃止は回避されました。今年度の負担額は、県と沿線市町村を合わせて4億円、うち富山市は1億7000万円にのぼります。さらに来年度以降は、不二越・上滝線のように公費を投入して再構築する方針が示されている路線がある一方で、本線の滑川と新魚津の間は存続するかどうかの議論がまだ続くことになります。

Q森さん、公共交通の存続に多額の公費を投入することにはさまざまな意見がありますよね?

では路線ごとに、今後についてみていきます。
まずは新川地域を走る本線です。

あいの風とやま鉄道との並行区間である滑川と新魚津の間について、沿線自治体は
・これまで通り運行を続ける案
・営業運転は行わないが、列車の回送区間として線路を残す案
・線路を廃止する案
3つの案で検討を進めています。
先月の検討会では、10年後の営業収支はいずれの案も赤字となる試算が示されました。

Q森さんは本線についてどのようにみていますか?

次に立山線です。
「みなし上下分離方式」を軸に来年度から再構築に取り組む方針が確認されています。「みなし上下分離方式」とは、線路や車両の維持管理費を沿線自治体が負担し、地鉄が列車の運行を担う方式です。

Q森さんは、立山線についてはどのような考えですか?

最後に不二越・上滝線です。
来年度からの再構築事業を目指しています。富山市は「富山型官民連携方式」と名付けた独自の取り組みで、不二越・上滝線をまちづくりと一体で活性化させる方針です。列車の増便や新駅設置のほか、不二越・上滝線と富山市内電車が乗り入れる南富山駅で、乗り換え専用ホームやホーム全体を覆う大型屋根の整備、駅舎の改築などを示しています。

Q森さん、富山市政を森さんから引き継いだ藤井市長は「富山ライトレールに匹敵する大きな事業」だとしていますね?

地鉄の今後のあり方については今年度、県が主体となって新たな組織が設けられ、議論は大詰めを迎えます。

Q森さん、行政の公共交通への関わり方についてどう思われますでしょうか?

公費を投入することで地鉄や街はどう変わるのか、沿線の暮らしはどう豊かになるのか、引き続き検証していきます。