投資アドバイザーの鳥海翔氏が、YouTubeチャンネル「鳥海翔の騙されない金融学」で「為替が動くと投資結果はどう変わる?長期投資で気にすべきポイントをわかりやすく解説!」と題した動画を公開した。

円安が急速に進む中、多くの投資家が抱える「円高になったら米国株の資産は減ってしまうのではないか」という不安に対し、為替と株価のメカニズムを解説し、「為替は心配しなくていい」と結論付けている。

まず鳥海氏は、昨今の急激な円安の動きについて、よく言われる「円安は国力が弱くなったから」という説を否定。「国力とは何か明確な定義がない」と指摘し、為替を動かす最もシンプルな要因は「金利差」であると解説した。具体的には、ほぼゼロ金利の日本と、金利が5%程度まで上昇した米国との金利差が、世界中の投資家に「円を売ってドルを買う」動きを加速させ、円安につながったと説明する。

その上で、日本人にとっての米国株投資の価値は「株価×為替」で決まることを強調。資産が増減した際に、その要因が「株価の変動」なのか「為替の変動」なのか、あるいはその両方なのかを正しく見極めることが重要だと説いた。

鳥海氏は具体例として、投資信託「eMAXIS Slim S&P500」を挙げ、2018年7月から2026年3月までの約8年間で、当初1万円だった価値が3万9000円に成長した事例を分析。この間のドル円レートは110円から160円へと円安に動いたが、ドル建ての株価自体も約2.7倍に成長していることを示した。これにより、たとえ将来的に1ドル100円といった極端な円高が訪れたとしても、株価が成長していれば資産は2.4倍に増えている計算になり、「実は資産なんて減らない」と述べた。

最後に鳥海氏は、長期投資において為替を心配する必要がない理由として、(1)株価に天井はないが為替には限界がある、(2)為替の動きを当てることは想像以上に難しい、という2点を挙げた。株価は企業の成長次第で青天井に上昇する可能性がある一方、為替は極端に動きすぎると各国の経済に悪影響を及ぼすため、一定の範囲で変動する傾向がある。この性質の違いを理解すれば、為替の短期的な動きに振り回される必要はないと締めくくった。

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