[6.15 J1第20節 柏 3-0 東京V 味スタ]

 J1リーグは15日、第20節を各地で行い、柏レイソル東京ヴェルディを3-0で破った。柏は前節・神戸戦(●1-3)の出場停止を除いて今季全試合先発していたMF熊坂光希が日本代表活動中に右膝前十字靭帯断裂の重傷を負い、長期離脱を強いられたが、さすがのポゼッション攻撃で3点を重ねて懸念を払拭。今節は首位の鹿島が引き分けに終わったため、勝ち点差を4に縮めた。

 国際Aマッチウィークの中断明けのJ1リーグ戦。両者は今月4日、8日のルヴァン杯プレーオフラウンドでも対戦しており、わずか2週間で3度目の対戦となった。ルヴァン杯では柏が2戦合計スコア5-1で勝利したが、続く天皇杯では東京Vが栃木を破って3回戦突破を決めた一方、柏は東洋大に0-1で敗れて敗退しており、それぞれ異なる立場で後半戦の初陣を迎えた。

 ホームの東京VはDF千田海人が鹿島に移籍したためDF綱島悠斗が3バックの中央に入り、DF宮原和也が5試合ぶりに先発復帰した他、20歳のFW白井亮丞がJ1初先発となった。対する柏は熊坂が離脱したボランチで法政大出身ルーキーのMF中川敦瑛がJ1初先発。DF三丸拡も3バックの左で先発起用された。[スタメン&布陣]

 互いにミラーゲームで拮抗した立ち上がりのなか、先にビッグチャンスを作ったのはホームの東京Vだった。前半22分、左シャドー起用のMF平川怜が相手を背負いながら横パスを出し、MF森田晃樹が縦につなぐと、ポストで受けたFW山見大登が股抜きのパス。そこに潜り込んだ森田が右に展開すると、後方から走り込んだMF翁長聖が右足で狙う。だが、これは惜しくも左に外れた。

 すると前半26分、柏がファーストチャンスで先制に成功した。DF古賀太陽の縦パスをMF小屋松知哉がワンタッチで落とし、MF渡井理己とのワンツーから抜け出すと、左サイドの深い位置からグラウンダーのクロスを配球。これに反対サイドから走り込んだMF久保藤次郎が右足ワンタッチで押し込んだ。久保は今季3点目。前節・神戸戦(●1-3)のアシストに続いてまたも結果を出した。

 なおも攻める柏は前半35分、三丸の果敢なボール奪取から速攻を仕掛け、FW垣田裕暉が右足アウトサイドでトリッキーなループシュート。これはクロスバーを叩くと、こぼれ球を拾ったMF小泉佳穂のパスからMF山田雄士が右足で狙ったが、MF新井悠太にブロックされた。さらに直後、右サイドを突破したDF原田亘のクロスに小屋松が飛び込むも、ボレーシュートは枠を外れ、追加点とはならなかった。

 一方の東京Vも前半36分、GKマテウスのゴールキックで185cmの白井の高さを活かし、攻撃の起点を作ると、山見が落としたボールをMF齋藤功佑がうまく収め、森田がペナルティエリア内にピンポイントの浮き球パスを配球。これに白井が飛び込み、右足アウトで合わせたが、惜しくも枠を捉えられなかった。

 すると前半アディショナルタイム1分、右CKを短くつないで最終ラインまで戻し、左サイドから攻め筋を見出すと、果敢に仕掛けた三丸がゴール前に斜めにラストパス。これに右シャドーの位置から小泉が走り込み、左足ダイレクトでゴール左隅に突き刺した。小泉は今季4点目。J1では自身初の記録とし、柏はリードを2点に広げた。

 東京Vは後半開始時、山見に代わってMF福田湧矢をシャドーに入れ、白井を1トップに配置変更。同9分には翁長が右サイドを駆け上がってクロスを上げ、そこに白井が飛び込んだが、わずかに届かない。同12分には深く押し込んだ攻撃からDF谷口栄斗が右足ミドルで狙うも、山田のブロックに阻まれた。

 やや押し込まれる時間が続いた柏は後半15分、垣田と渡井に代わって日本代表明けのFW細谷真大とMF瀬川祐輔を投入。瀬川は今夏、川崎Fからの完全移籍で3年半ぶりの復帰を果たし、これが再デビュー戦となった。さらに同28分には新潟から加入のMF小見洋太、同41分には札幌から加入のMF馬場晴也が加入後初出場を果たし、新戦力を積極起用した。

 そうして迎えた後半アディショナルタイム3分、柏は細谷のポストプレーで起点を作り、右サイドから攻め込むと、久保のスルーパスを細谷が振り向きざまに決め切り、3-0でダメ押し。新戦力のテストも進めながら主導権を握り続けた柏が敵地で価値ある勝ち点3を獲得した。

(取材・文 竹内達也)