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しっとりとした赤身のうまさを存分に味わえるローストビーフは単品で食べてもおいしいものですが、日本ならではの「丼(どんぶり)」にして食べると和と洋が合体してうまさがアップします。東京都内で3店舗を構え、いつも行列ができているという「ローストビーフ大野」で提供されている和牛を使ったローストビーフ丼を味わうべく、お店に行ってみました。

ローストビーフ大野

http://roastbeef-ohno.com/

ローストビーフ大野の原宿店が入っているYMスクウェア原宿に到着。ローストビーフ大野は秋葉原、吉祥寺、原宿に店舗を構えており、原宿店は2016年4月29日にオープンした最も新しい店舗です。



お店のある地下1階に降りると、行列ができていました。原宿という場所のせいか、並んでいるお客さんの9割が女性という状況。列に並びながら注文して、代金を支払った状態で呼ばれるのを待ちました。



メニューは「和牛ローストビーフ丼定食」(税込1620円)と「ローストビーフ丼定食」(税込1080円)の2種類のみというわかりやすさで、ご飯は無料で大盛りにチェンジが可能。それぞれ、「肉増し」が可能で、アルコール類とコーラが用意されています。



待つこと約5分、和牛ローストビーフ丼定食が運ばれてきました。定食には漬け物とスープ、薬味がセットになっています。



山のようにそびえ立つローストビーフマウンテンにテンションは絶頂。まるで着物のようにローストビーフが幾重にも重なる山頂には火口のような部分が開いており、今にもあふれ出しそうな玉子の黄身と、少しあふれ出てしまったマヨネーズが添えられています。



iPone 6sと並べてみるとこのぐらいの高さ。



ローストビーフによる山体のふもとには、ほんのりとした甘酸っぱさのキャベツのピクルスが添えられていました。



付け合わせの薬味は「クリームチーズの味噌漬け」と、すりおろした「山わさび」でした。また、テーブルの上にはピンクソルトの岩塩も置いてあり、店員さんが食べ方を教えてくれるので安心です。



「ねぎ塩スープ」は、サッパリとしたスープとネギの風味、食感を味わえます。



「さて、どこから食べたものか……」と少し考えて、とりあえずはローストビーフを剥がしてみました。非常に軟らかい肉質になっていることが、箸でつかんだ状態からも伝わってきます。



とりあえずはローストビーフを1枚食べてみると、赤身の「うまみ」、あるいは肉そのものの「甘み」がとてもよく感じられて、まさに肉のおいしさを存分に味わえる仕上がりになっていました。パサつきという言葉とは一切無縁の、しっとりとした肉から出てくる風味を感じることができます。今回は、こんなローストビーフが7枚のせられていました。



ローストビーフを3枚ほど食べると、中からご飯の層がでてきました。黄身に箸を入れるとマグマのように黄身が流れ出して、もうこれがおいしくないわけがありません。



ローストビーフのソースがよく絡んだご飯、黄身、そしてローストビーフを一気に食べると、肉のボリューム感とご飯の安定のうまさ、黄身のコクがスクラムを組んで総攻撃をしかけてきます。完食する頃にはすっかりおなか一杯になってお店をあとにしたのでした。



原宿店はまるでデートスポットか女子会の会場のような雰囲気で、付近の席で食べていた若い女性からも「すご〜い」「おいしい」「ヤバ〜い」という黄色い声が挙がっていたのが後になって思い返すと印象的。なお、ローストビーフ大野の他のお店では男性も多く来店しているようです。