20日のタイガース戦で、アスレチックスの松井秀喜に日米通算500号となる本塁打が飛び出した。試合は7対5でアスレチックスが勝った(7月20日付公式HP)。

 常々、個人記録は二の次で、価値のあるプレーやチームが勝つことが第一だと話している松井が、この日は6回に勝ち越しの本塁打を放つと、7回にも再び勝ち越しの安打で、勝利を引き寄せた。

 3回、2アウト満塁で打席に立った松井は、ピッチャー直撃の安打を放ってチームの2点目を入れたが、その裏、タイガースが反撃。三塁打を含む3安打で同点に追いつかれた。

 6回、先頭打者の松井が右翼ポールに当てる今季7号の勝ち越し打を放ち、タイガースの先発でこの日がメジャー初登板だったデュエン・ビーロウをマウンドから引きずり降ろした。しかし、その裏、アスレチックス先発のブランドン・マッカーシーが連打を許し、リリーフしたジョウイー・ディヴァインも打たれて3失点し、タイガースに逆転されてしまった。

 シーソーゲームに決着がついたのは7回。アスレチックス打線はタイガース3番手から3者連続の四球で満塁として、クリフ・ペニントンの安打とジョシュ・ウィリンガムの犠打で同点に追いつくと、松井がこの日、3打点目となる勝ち越しの右前打を放った。アスレチックスはこの回だけで4点を入れた。

 松井は500号について「やっと出てよかった。それにチームが勝ったので、なによりだった」と述べた。「500号は目標ではなかったし、正直なところ、日本での記録とメジャーでの記録は別だと考えている」と本人はいうが、ボブ・メルビン監督は「500本塁打はすばらしい数字だ。日米通算だろうと関係ない。価値ある記録だ」と述べた。カート・スズキ捕手も「長いあいだ高いレベルを維持しなければ達成できない数字だ。日本での成績も入れての数字だとしても、大変な記録であることに変わりはない」と称えた。