11日の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比158.67ポイント(0.65%)安の24249.29ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が101.65ポイント(1.22%)安の8217.08ポイントと7日続落した。ハンセン指数は2025年7月14日以来、約11カ月ぶりの安値水準に沈んでいる。売買代金は2885億7370万香港ドル(約5兆9099億円)に縮小した(10日は3205億5390万香港ドル)。
 中東情勢の悪化が嫌気される流れ。米中央軍は10日夕(日本時間11日朝)、イラン国内の複数標的に対する自衛的な攻撃を始めたと発表した。イランが8日に米陸軍の攻撃ヘリコプター「アパッチ」を撃墜した報復だとして、米中央軍は前日にも報復攻撃を実施している。また、イラン軍中央司令部は11日、あらゆる船舶のホルムズ海峡通航を禁止し、渡航しようとする全船舶を攻撃対象にすると発表した。ただ、下値を叩くような売りはみられない。ハンセン指数はこのところの下落で、3月23日以来、約2カ月半ぶりの安値水準を切り下げていただけに、値ごろ感が着目されている。また、中国の政策に対する根強い期待感も支えとなった。指数はプラス圏で推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が5.4%安、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が5.1%安、グローバル物流サービスの極兔速逓環球(1519/HK)が4.9%安と下げが目立った。アリババについては、元社員のパワハラ告発を受け、業務管理アプリの責任者が更迭されたこともマイナス材料。コンプライアンスが問題視された。極兔速逓に関しては、安全事故が多発しているとして、国家郵政局が立件調査を開始したことも売り材料視されている。
 セクター別では、空運が安い。中国東方航空(670/HK)が2.8%、中国国際航空(753/HK)が2.6%、国泰航空(293/HK)が2.4%、中国南方航空(1055/HK)が2.3%ずつ下落した。中東情勢悪化のしわ寄せが警戒されている。
 ライダー(LiDAR)や自動運転システムなどスマートドライブ関連の銘柄も急落。図達通(2665/HK)が17.2%安、速騰聚創科技(2498/HK)が6.2%安、禾賽科技(2525/HK)が4.3%安、深セン佑駕創新科技(2431/HK)が8.4%安、小馬智行(ポニーAI:2026/HK)が6.0%安で取引を終えた。
 半面、中国不動産セクターの一角はしっかり。龍湖集団HD(960/HK)が4.3%、華潤置地(1109/HK)が2.5%、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.0%、建発国際投資集団(1908/HK)が1.8%ずつ上昇した。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16%安の3987.02ポイントで取引を終了した。空運が安い。自動車、医薬、金融、不動産なども売られた。半面、非鉄金属は高い。公益、消費、半導体、エネルギーも買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)