アパホテル社長の元谷芙美子氏が、7月7日放送の『マルコポロリ』(関西テレビ)に出演した。

 アパホテルといえば、派手な服装に帽子をかぶった元谷社長自身の広告や看板が有名だが、番組で出演した経緯をこう話す。 

「企業のトップとして責任の所在を明確にするため。海外の立派な会社はみんなそうなんです。社長自らがみんな広告塔になる」

 さらに「やはり顔の見えない会社っていうのはお客様も何か不安。『私が社長です』と前面切って出れば、必ず信頼を得られるという確信がありました」と振り返る。

 元谷氏が広告に出た当初は「変な顔を出すな」「社長の顔が目障りだ」といった電話や、投書が相次いだらしいが、これに対しては、無料の宿泊券を配ったという。

 元谷氏は「1回アパに来ていただければ必ずわかっていただけて、うちのファンになってもらえる自信がありました」とその理由を語る。

 広告のバッシングが相次いだ点については「(たとえば)太平洋の真ん中で無風でいたら遭難してしまいますよね。逆風でも、風が吹けば吹くほど、操舵術で自分で運転して前に進むことができる。アゲインスト(反対)の風をいっぱいいただけたことで元気になりました。

『ダメだ』と言ってもらえれば、そこから立ち上がれる。一番悲しいのは、『そんな広告あったかな? 知らんなあ』と何も評価されず、無視されること。注目していただけたことで『これで会社は立派になる』と思いました」と明かす。

 広告の効果は抜群で、アパホテルの知名度や売上アップに貢献。一方で、当時、母親が広告に出ることをまったく知らなかった大学生の息子は、こんな出来事に遭遇してしたそうだ。元谷氏がこう明かす。

「広告代理店のえらい方が経済学の授業にいらして。私の(顔が写った)日経新聞の一面の広告をパンパンパン! っと叩き、『こういう広告は史上最低の広告で、われわれ広告業界として本当に恥ずかしい』と(言われた)」

 CMや看板で一躍有名となり、空港で修学旅行の学生たちからせがまれれは、出発ギリギリまで記念写真に応じていたという元谷氏。広告が元谷氏の会社と人生を大きく変えてくれたようだ。