蕭美琴副総統、欧州議会で演説 世界の繁栄における台湾の重要性強調
蕭副総統は林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)と共に出席した。現職の副総統が欧州議会に姿を見せたのは初めて。消息筋によると、IPACのメンバー、ミリアム・レックスマン議員とベルナール・ゲッタ議員が招待したという。事前の告知はなく、直前になって急きょ主催者側から次のセッションに蕭副総統の演説があることが伝えられた。
また台湾の民主主義は完璧ではないが開かれており、透明性を恐れない他、強権的指導者ではなく法律と国民への忠誠を求めるなどと言及。民主主義国家として、自由な政治と経済システムが繁栄と成長をもたらすと信じていると述べた。
その上で、台湾は覇権を争うためではなく、平和的協力を基礎とした、武力や脅迫をルールとしない国際秩序を守るための長期的な競争に直面していると指摘。中国の軍事的圧力の増強を受けて防衛面での投資を増やし、2030年までには防衛費をGDP(国内総生産)の5%に引き上げることを目標にするとし、全社会の防衛強靱(きょうじん)性を強化し、社会の各組織が参加したサイバー防衛、緊急対応、民間防衛の準備などに取り組むとした。
さらに、台湾は発展著しい民主主義国家であり、世界経済のキープレーヤーで、責任ある国際パートナーだと強調。「台湾が重要なのは、脅迫の被害者だからではなく、国際システムの完全性と世界の繁栄が、強大かつ自由な台湾にかかっているからだ」と語気を強めた。
IPAC総会の参加者に対しては、貿易と技術、全社会防衛の強靱性、国際的包括、台湾海峡の平和の四つの分野で連携を深化させたいと呼びかけた。また台湾は世界で善良な力となることを目指しているとし、現状を守るだけでなく、人々と社会がより緊密に結び付き、団結し、能力を高め、共に強くなる未来を築きたいと述べ、全ての人と共に取り組む意欲があると語った。
(呉柏緯/編集:齊藤啓介)
