【ユーロ2016チーム紹介(19)】スウェーデン〜ズラタン依存脱却なるか〜

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▽“絶対的エース”イブラヒモビッチに牽引される形で5大会連続ユーロ出場を決めた北欧の雄。予選ではオーストリア、ロシアに次ぐ3位となり、プレーオフに回った末にデンマークとの北欧対決を辛くも制して、本大会への出場を決めた。ただ、チーム全体の高齢化が進んでおり、若手にこれといったタレントがいないことが懸念材料。イブラヒモビッチの一発と、組織力で実力拮抗のグループ突破を目指す。

◆基本布陣【4-4-2】
(C)CWS Brains,LTD.
▽基本布陣は不動のフラットな[4-4-2]。ただ、イブラヒモビッチはボールを受けるべく下がってトップ下のような位置を取ることが多く、2トップの片割れが最前線に構える形となる。

◆チーム分析
(C)CWS Brains,LTD.
[GK/DF]★★★☆☆

▽ゴールマウスを守るのはイブラヒモビッチと同年代のベテランGKイサクション。バックラインもベテラン揃いで、その中心はセンターバックのグランクビスト。負傷してメンバー入りを逃したアントンソンの代役には、期待の若手であるリンデロフが名乗りを挙げる。そして、左サイドバックには攻撃センスのあるM・オルソンが入り、右サイドバックは190cmと高さのあるルスティグが務める。

[MF]★★★☆☆

▽フラットな形を形成する中盤の主軸はセントラルMFでレフティーのシェルストレーム。イブラヒモビッチらに続くベテランでチームに落ち着きをもたらし、強烈なミドルシュートも兼備する。そのシェルストレームの相棒となるのがボックス・トゥ・ボックス・タイプのエクダル。そして、右サイドにはプレースキックを武器とするS・ラーションが入り、左サイドにはトルコ系移民で打開力のあるゼンギンが入る。

[FW]★★★★☆

▽言わずもがなイブラヒモビッチが大黒柱。彼の出来がチームの浮沈を握っている。一人で局面を変えられる絶対的存在であるイブラヒモビッチが難敵揃いのチームを攻略する鍵だ。そのイブラヒモビッチの相棒候補はギリシャリーグで15ゴールをマークしたベリと、リーガで7ゴールをマークした若手有望株のグイデッティ。彼らがどれだけイブラヒモビッチの負担を軽減できるかもスウェーデンの命運を握っている。