延命治療…?


「脳に腫瘍があります」父が変なイビキをかいた翌日に知らされたこと/家族を忘れた父親との23年間(1)

記憶を失った父とどう向き合うべきだったのか…。

胸をえぐる実話のエピソード。

1996年夏。高校1年生のエミさんは、サラリーマンの父、専業主婦の母、中学2年生の妹と平穏に暮らしていました。しかしある日、父・ヒロシは脳にできた腫瘍が破裂した影響で、半身まひや失語症の障害を負ってしまいます。さらに記憶能力が大幅に欠如し、家族の顔さえ分からなくなっていくのでした。

突然の事態に戸惑いながらも回復を信じ父親を支える家族たちは、一緒に暮らすにつれて徐々に厳しい現実を突きつけられていきます。思春期、就職、結婚、出産と、人生のステージが進むにつれ、エミさんは「父とどう向き合うべきなのか」に葛藤が生まれていき…。

脳に障害を負った父親を支える家族の、葛藤のエピソードをお送りします。

※本記事は吉田いらこ著の書籍『家族を忘れた父親との23年間』から一部抜粋・編集しました。

登場人物


■延命治療

父が60歳になったとき


ちょっと話したいことがあって


もう自力で歩けなくなっちゃったの


まだ60歳なのにね


介護ベッドの手続きをすすめてるところ


もうひとつ伝えたいことがあって…


お医者さんに言われたの


延命治療をするのか


著=吉田いらこ/『家族を忘れた父親との23年間』