槙野智章(撮影:佐野美樹/PICSPORT)

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30日、日本代表はアブダビに移動し冒頭15分間だけを公開してトレーニングを行った。練習後、槙野智章は自分を支えてくれている選手について語った。

槙野は2011年カタールアジアカップで森脇良太と権田修一の2人に出番がなかったことに触れ、今回の大会では「僕にとって一番の支えになっているのはヒガシ(東口順昭)」と明かした。

東口はここまでただ一人出場機会を得ていない。途中で腰痛になり、別メニューで調整しなければならないという時期も過ごした。しかし東口は若い選手の前で落ち込んでいるような様子を見せていないと槙野は言う。

「ケガしたり、ベテランとして試合に絡めてないし、大会始まる前の練習試合にも出てない。彼の中でいろいろな感情がある中で、しっかりと行動している姿を見ると、僕もそうだし若い世代の人たちも『東口選手がやってるんだったら』という気持になります。彼がやっぱりすごいいい行動を取ってくれているからこそです」

出番の少ない選手がしっかりと準備を続けていることは、イラン戦で足を痛めた酒井宏樹に代わって73分から室屋成が出場し、しっかりとプレーできたことが証明しているだろう。

もっとも槙野もここまでの6試合で2試合に出場したのみ。本人は自分の役割を認識しつつも葛藤はあるはずだ。

「やっぱりこうこういう舞台だし、ここまで来たからには自分の力をピッチの上で表現したいと思うのは当たり前だと思います。でも、自分にしかできないことをやるのが、今の一人ひとりに求められてることだと思います」

槙野はそう言っていつもながらの笑顔を見せていた。

【文:森雅史/日本蹴球合同会社、撮影:佐野美樹/PICSPORT】