宮崎駿の世界をイメージ(出典:http://emilysculpts.storenvy.com)

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森林保護などを強く訴えるかたわら、米フロリダ州の大学では芸術家として教鞭をとるひとりの女性。彫刻家そして金型工としても活躍しているこの女性は、自然の景観に溶け込むような大小さまざまな素晴らしい作品を生み出している。インスピレーションとなるのは常に動物や自然界だが、なんと彼女が心から魅せられているのは日本アニメーション界の巨匠・宮崎駿氏の世界だという。

このウェブサイトはフロリダ州で彫刻家そして金型工として活躍しているエミリー・コールマンさんが手掛けた作品を紹介するもの。コールマンさんは『Fantasy Creatures in Clay』という本の著者であり、環境、森林、野生生物などの保護を訴えるかたわら自然の景観に溶け込むような大小さまざまな作品を生み出している。

“Arbori(アボーリ)”のコンセプトは「そもそも木の枝から作り上げられたような“龍”を森の守護神として祀ることにある」と語るコールマンさん。2008年、日本の宮崎駿氏の作品からインスピレーションを得たとして『The Forest Spirit/The Summer Dragon』という作品を発表するとこれが大変な好評を博し、季節ごとのシリーズ作品も完成。創作活動はいっそう本格的なものになった。モンスタークレイをベースにシリコーン、エポキシパテ、スカルピー、ウレタン樹脂など必要なものを加え、彫刻を施してから色を塗るという。

現在フロリダ州の「フル・セイル大学(Full Sail University)」芸術科で、コンピューターアニメーションを学ぶ学生に伝統的な芸術を指導しているというコールマンさん。彼女は「私自身も独学で彫刻を覚えたのです。2001年から作品を作るようになると3年後には金型と鋳型の世界にも没頭するようになりました」と語り、アートの世界は本人の努力次第でどんどん範囲が広がっていくことを強調している。

出典:http://emilysculpts.storenvy.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)