地球の表面の一部、あるいは全部を記号化し平面状に表現する「地図」。日本地図の歴史は古く、その概念は平安時代に遡る。しかし当時の資料は現存せず作者も不明。実態が確認できる地図の誕生はもう少しあとの時代のことだ。では、日本の地図文化はどのように発展してきたのだろうか。今回は日本地図完成までの道筋を4人の人物を中心にご紹介したい。奈良時代の僧「行基」僧侶の最高官位である大僧正として、東大寺の大仏建立に尽