−−デビュー前など、他のアーティストのライブを観て記憶に残っていることはありますか?

新山:すごく残ってるのが、高2の時に、くるりさんの武道館ライブに友だちと行ったんですけど、その時の空気をハッキリ覚えていて。スタンディングで、ワァー!って楽しんでいたんですけど、時間が経つにつれて、完全に現実から離れている自分がいて。もう、くるりさんのバンドのサウンド、声に完全に浸ってました。ライブが終わって、ハッとした時には現実に戻っていて。そういう感覚ってすごくいいなぁ、素敵だなと思って。自分のライブでも、思いっきり私の声に浸ってもらいたい。そんな想いを強く、その時に感じました。

−−『シャボン玉みたいに』の歌詞に「優柔不断 そんな私はいつも ゆらゆら揺らいでる」とありますが、自分は優柔不断だと思いますか?

新山:思います。注文する食事を選ぶ時とか、直感的に決められる時もたまにあるけど、「これだ!」というのはなかなか。「いやあっちもいいな、でもこっちもいいな」ってユレルことが多いです。

−−仕事現場でも優柔不断だと感じることはありますか?

新山:詞を書く時は、結構あったりするかな。考え過ぎてしまうことが多くて。

−−「優柔不断」というとマイナスイメージを持たれるかもしれませんが、「熟考する」という意味では大事なことだと思います。

新山:うん。そんな自分も嫌いではないので。

−−ビジュアルイメージという意味では、割とニットとかナチュラルな素材の衣装が多い印象を受けてますが、プライベートもそうですか?

新山:割とシンプルな服が好きです。ジーンズが一番落ち着きます。

−−ヒラヒラしたスカートとかは苦手?

新山:ヒラヒラはちょっと…昔から抵抗が(笑)。

−−デビューからの変化で、ファッション誌をチェックするようになったりは?

新山:ファッション雑誌を見るのはすごく好きなんですけど、いざ自分が着るとなったら、違うなって(笑)。

−−メイクもナチュラルな方がいいですか?

新山:あまり化粧とかは…(笑)。なるべく自然体でいたいなと思ってます。

−−周囲の友だちは、髪の色を明るくしたりしてますよね?

新山:みんな卒業と同時に茶髪にした子がほとんどです。でも、周りの友だちからも嫌になるぐらい「詩織は茶髪は絶対に似合わない。黒でいてくれ!」って言われる(笑)。

−−音楽以外で趣味とか、何か興味のあることは?

新山:健康…。卒業してから、体のことを割と考えるようになって。学校と音楽とを両立してた時、やろうと思わなくても必然的に高校が自転車通学だったりで、適度な運動は毎日できてたんですけど。卒業して、沢山歩くことはあるけど、電車移動で、座ったり、同じ場所にずっと立っていたりが多いので。家でもある程度、学生生活の頃と変わらない時間に起きて、毎朝ラジオ体操をやって、ランニングをしてから、ご飯を食べるという。

−−健康管理って歌にも直結すると思いますが、音楽と頭を切り替えるためのリフレッシュ方法はありますか?

新山:時々、温泉に行ったりします。温泉の香りって、すごく落ち着くんです。みんなそれぞれ自由にボーッとしてる空気感もすごく落ち着くので、リラックスできます。あと、猫を2匹飼っているんですけど、かなり癒されます。