お笑い芸人小島よしおが、まだブレイクする前に同棲していた恋人とのエピソードを明かした。彼女は小島のために尽くしてくれる素敵な女性であったが、「ある勘違い」から小島が一方的に別れを切り出してしまった。やがて、ブレイクした小島は人づてに真実を知り、自身の行いを深く後悔することになる。

『ユーキャン新語・流行語大賞2007』のトップ10を受賞した「そんなの関係ねぇ!」で、2007年に一躍ブレイクした小島よしお。そんな彼にも辛い下積み時代があったのだ。2014年1月7日に放送された『Kiss My Fake〜キスマイフェイク〜新春SP』で当時のエピソードが明かされ、小島自身もVTRで出演して当時を振り返っている。

芸人としての仕事も無く、収入もゼロだった頃の話だ。「小島くんは面白いんだから、絶対に売れるわよ!」と彼を励まして支えてくれたのが4歳年下の彼女だった。2人は一緒に暮らしており、彼女は料理や洗濯をしてくれるばかりかデート代を出してくれたりもしたという。ところが、ある頃から彼女の服装が派手になり始め、帰宅時間も夜遅くなることが増えた。小島は「浮気しているな?」と直感したのだ。

そんな日がしばらく続き、小島はついに「お前、浮気しているだろう」と彼女に切り出した。「そんな…浮気なんて…」と返す彼女の言葉に耳も貸さずに小島は「じゃあな」と別れてしまった。

その後、ブレイクして人気者になった小島よしおは思わぬ事実を知ることになる。「(元彼女は)嫌なキャバクラで働いてまで(小島に)尽くしたのになんで(別れてしまったんだ)」。小島と彼女が別れた理由に、納得のいかない友人の口から語られた意外な言葉であった。当時の彼女は生活費を稼ぐため、小島に隠れてキャバ嬢として働いていたのだ。服装が派手になったり、帰宅が遅くなったのもそのせいであったという。

「何てことをしてしまったんだ!」と大きな勘違いを後悔した小島は、謝りたいと意を決して彼女に連絡をとった。小島が浮気を疑い、一方的に別れを告げてからおよそ2年が経っていた。

飲食店で2年ぶりに彼女と再会した小島は、「久しぶり」と切り出した。「お久しぶりです」と彼女からは他人行儀なあいさつが返ってきた。小島が頭を下げて「あの時は、本当にごめん! 俺の勘違いで傷つけてしまって。ずっと後悔してた」と詫びると、少し時が流れた。すると、彼女は照れくさそうに「そんなの…関係ねぇ」と笑って許してくれたのである。

小島よしおは、その場面を思い出しながら「彼女がそう言ってくれたことで、気持ちが晴れて救われた」と感謝していた。

このように売れっ子芸人の下積み時代を支えた「糟糠の妻」のエピソードは枚挙にいとまがない。いささか出来過ぎのような気もするが、この彼女には「芸人の妻」としての心構えが当時からあったのではなかろうか。その後、小島が元彼女とどうなったのかは番組では語られなかった。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)