(写真・AFLO)
2月26日に60歳の誕生日を迎えた桑田佳祐。翌日に生出演したラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』では、冒頭から桑田の喜びの声が流れた。芸能関係者は言う。

「誕生日当日は東京都内のイタリアンレストランで、彼の所属事務所アミューズが主催した還暦誕生会が開催されました。会場では、アミューズ所属の俳優・女優たちが多数出演する『お祝い映像』まで流れ、桑田を喜ばせたそうです」

そのなかでも、翌日のラジオ番組で桑田の標的になったのは福山雅治(47)だった。

「福山なんかもう、(編集部自粛)出しちゃってね。陰毛燃やして大変だったんですから(笑)。……ウソですよ。冗談でございます」

今年4月で放送開始から21年周年の同番組では、桑田の“福山口撃”はもはや定番になっているという。前出の芸能関係者はこう語る。

「95年、ドラマ『いつかまた逢える』で、福山は大塚寧々(47)と共演しました。そのとき桑田が番組で『(福山は)大塚寧々とイチャイチャしているんだろう、今ごろね』と発言したことが週刊誌で報じられました。また14年、佐村河内守氏によるゴーストライター騒動が起こったときにも、桑田は『ゴーストライターはみんな使ってますよ。僕も(福山に)だいぶアドバイスしてますから』と爆弾発言し、ネット上で騒動になりました」

桑田の“脱線発言”のたびに振り回される福山にとってはいい迷惑だろうが、福山を知る音楽関係者は言う。

「桑田と福山は“兄弟分”のような関係です。桑田がラジオで福山をよくいじるのは、まぁ屈折した愛情表現なのでしょう。よく『オレは福山とは仲が悪いんだ!』とか『オレは(福山に)アーティストとして憎しみを持っている』とか、あえて毒を吐いています」

実は桑田は、福山についてこんな“仰天計画”を披露したこともあったという。

「’08年8月にサザンオールスターズ30周年記念ライブ『真夏の大感謝祭』が開催されました。事前にライブ内容についてサザンメンバーやスタッフで打ち合わせをしたのですが、桑田が真剣な表情で、『30周年を機会に、福山をサザンのリードギターに迎えるのはどうかな』と提案したそうです。結局、実現はしなかったのですが、後で福山本人もその話を聞いて、驚きの表情を浮かべていました」(前出・福山を知る音楽関係者)

おふざけ発言も多い桑田だが、この福山を新メンバーにというプランに関しては意外に真面目だったようで、なかなか諦めきれない様子だという。いまも酔っ払うと、「お前、(サザンで)ギターやれ!」と言う桑田。福山はそのたびに苦笑しているというが、自分のギター技術を桑田が認めてくれているという事実は嬉しかったようだ。

2月26日、還暦を迎えた桑田への福山のプレゼントは、ギターだった。

「桑田さんの特別な日のために、福山さんはビンテージギターを探したのです。桑田さんはエルヴィス・プレスリーの影響も強く受けています。ファーストアルバムのジャケットでエルヴィスが持っているのが、マーティンD-28。そして福山さんが選んだのも、マーティンの名器でした」(別の音楽関係者)

桑田はラジオ番組で、福山からのサプライズプレゼントについて「ありがとう雅治!一生ついてゆきます。一生こびりついてゆきます!雅治!」と語っている。やはり冗談交じりの“桑田節”だったが、福山の名前を連呼する声からは“兄”としての愛が感じられた。