約31年ぶり「利上げ」で車のローンはどうなる? 物価高&インフレ時代の「損しないクルマ選び」3つのコツとは
インフレ時代を生き抜くクルマ選びのコツ
2026年6月16日、日本銀行が政策金利の引き上げを発表しました。
2025年12月以来の利上げで、上げ幅は0.25%。金利はついに1.0%に達し、約31年ぶりの水準となります。
ニュースでは主に住宅ローンへの影響が取り上げられていますが、実はクルマの購入にも無関係ではありません。
「意外とお得に乗れるかも!?」人気の車種を画像で見る(13枚)
「新しいクルマが欲しい」と思っていても、物価高とインフレが続く現在、購入のハードルは確実に上がっています。
では、どうすれば“お財布を守りながら満足度の高いカーライフ”を実現できるのでしょうか。
まず、日本銀行が利上げを行う理由を簡単に説明します。
金利が上がると、個人や企業が借り入れを行う際の負担が増えます。その結果、ローンを組んでまで行う高額消費が抑制され、需要が落ち着くことで、物価上昇を抑える効果が期待されます。
これまでの低金利環境では、「多少高くても売れる」という市場が成立していました。しかし、金利が上がる局面では、価格を抑えなければ売れにくくなる――つまり市場構造自体が変化していくのです。
一方、消費者側にもメリットはあります。預金金利の上昇や、インフレ抑制による生活コストの安定です。
ただし、マイカーローンや住宅ローンの金利上昇により、返済負担が増える点は見逃せません。物価高と合わせると、家計への影響はむしろ重く感じる人も多いでしょう。
こうした環境下で重要なのは、「支出総額」と「資産性」を意識したクルマ選びです。具体的なポイントを3つ紹介します。
1. 新車は「人気の車種」を重視
新車選びで重要な視点の1つに挙げられるのが、リセールバリューです。クルマは購入した瞬間から価値が下がる資産ですが、人気車種はその下落が緩やかです。国内需要に加え、円安による海外需要も背景にあり、中古車価格が維持されやすい傾向があります。
つまり、「人気車種=売却時の損失が小さい=実質コストが低い」という構図です。
ただしデメリットもあります。人気車種は長納期化が進み、半年から1年以上待つケースも珍しくありません。さらに、オーダーストップとなる場合もあります。
また、「すぐ欲しいから中古で」という判断には注意が必要です。
人気車種は中古でも高値で取引されるため、条件次第では新車の方が割安というケースもあります。新車は“時間に余裕を持って人気車種を狙う”のが基本戦略です。
2. 中古車は「ニッチ」も狙い目
中古車の場合、あえて“ニッチな車種”を選ぶのも合理的な選択です。人気車種を中古で購入する場合、価格は高めですが売却時にもリセールが期待できます。
一方でニッチな車種を選べば、高年式・低走行で装備が充実した割安な車両など、“コストパフォーマンスの高い個体”に出会える可能性が高まります。
確かに売却時のリセールは期待しづらい側面はありますが、購入価格自体が低いため、トータルコストを抑えやすいのが大きな特徴です。さらに、人と被りにくいという満足度の高さも見逃せません。
3. ローンは「負担」ではなく「戦略」として考える
金利上昇局面では敬遠されがちなローンですが、使い方次第では有効な手段です。確かに金利負担は発生しますが、ローンを活用することで手元資金を温存しながらクルマを購入できます。
温存した資金を投資に回したり、今後のライフイベントへの備えや緊急時に自由に使えるお金として確保しておいたりする意味で、「手元に資金を残す価値」は極めて大きいと言えます。
また、頭金を多めに設定したり借入期間を適正化したりすることで、金利負担をコントロールすることも可能です。「一括かローンか」という二者択一ではなく、“資金効率”で判断することが重要です。
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インフレと金利上昇が続くこれからの時代、クルマは単なる移動手段ではなく、“金融的な意思決定が問われる買い物”へと変わりつつあります。
新車ではリセールバリューを強く意識し、中古車ではニッチな車種を戦略的に選択し、そしてローンは手元資金のバランスを見ながら賢く使い分けることが求められます。この視点を持つことで、同じクルマであっても「支出総額」は大きく変わってきます。
人生でもトップクラスに大きな買い物であるクルマ。しっかりと情報を集め、自分なりの戦略を持つことが、満足度の高いカーライフへの近道です。
“好き”と“合理性”を両立させた一台選びを、ぜひ実践してみてください。

