元ポルトガル代表のナニがインタビューに応じた【写真:徳原隆元】

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ポルトガル代表のナニ「店員さんの接客がとても親切で素敵でした」

 ポルトガル代表は、北中米ワールドカップ(W杯)でスペインに敗れてベスト16で大会を去った。

 そんなポルトガルでFWクリスティアーノ・ロナウドの盟友として、2016年のUEFA欧州選手権(EURO)制覇に貢献したのがMFナニだ。今年1月には、ファンルーツが主催するサッカー教室のため来日。インタビューに応じてくれた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大/全4回の1回目)

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 2024年12月に現役引退を表明していたが、今年1月にカザフスタン1部アクトベと1年契約を結んで現役復帰したナニ。その直前に来日し、小学生と中学生を対象に、サッカー指導を行っていた。現役時代には「最低でも3回は来ていると思いますよ」と日本に対して好感を持ち、特別なイベントが実現したのだ。

「このイベントで子どもたちと一緒に過ごし、私についてや私がサッカーで築いてきた歴史を少しでも知ってもらう機会を持てるのは良いことですね。それが将来、彼らが夢を叶えるためのモチベーションになるかもしれませんから」

 笑顔を絶やさず、大きな声を出して子どもたちと触れ合った。決して旅行のついでではない、真剣に向き合う表情が印象的だったナニ。「1回はマンチェスター・ユナイテッドのプレシーズンで来ました。それから、クラブワールドカップの決勝ですね。とても良い時間でしたよ」と日本の印象を教えてくれた。

「東京という街は美しいですね。街の発展ぶりと質の高さにはとても感銘を受けています。人は多いですが、通りはどこもゴミひとつなく清潔です。ショッピングに行く機会もあったんですが、商品の質も高いですし、店員さんの接客がとても親切で素敵でした。今のところ目にしたもの全てに感動しています」

 まだ、東京以外の場所には足を伸ばしていないと話すが、「日本については今まさに学んでいるところですね。もっと日本の文化を知りたいですし、伝統的な場所にも行ってみたいですね」。なかでも、鮮明に覚えている記憶がある。

 2007-08シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制覇したマンチェスター・ユナイテッド。「良い思い出があります。私たちが優勝したクラブワールドカップの決勝ですね。あれはとても良い経験でした」。日産スタジアムで行われた準決勝ではガンバ大阪を、決勝では南米王者のLDUキトを1-0で破った。

「私たちは優勝カップを掲げましたし、マンチェスター・ユナイテッドを代表して勝ち取ったトロフィーの中で、私自身のキャリアにとっても最も重要なものの一つです。ですから、自分にとって歴史のあるこの国、特にサッカーにおいて縁のあるこの場所にいられることは、私にとって大きな意味があります」

 また、2022年のカタールW杯でスペインとドイツを破った日本代表にも驚かされた。「日本のサッカーについて知っているのは、ここ数年のワールドカップなどでのプレーを見てのことですが、彼らは常に自国を非常にうまく代表して戦っていると思います」。そして、結果だけではなく、内容も印象に残った。

「私が見る限り、彼らは非常に優れた選手たちであり、インテリジェントな選手たちです。チームとしてはとてもコンパクトで、団結力があります。連携も素晴らしい。彼らは常に素晴らしい形で国を代表しています。それが、私たちヨーロッパの人間が抱いている日本の選手やサッカーに対するイメージです」

 実は、日本代表とは過去1度も対戦したことがないポルトガル代表。「ワールドカップは、私たちが日本の選手やサッカーをしっかりと見る良い機会ですからね」とナニが言うように、今大会でも世界のレジェンドたちを驚かせているに違いない。そして、言葉や文化は違ってもボール一つでわかり合えるのだ。(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)