大谷翔平の第2子めぐる“年子批判”に有名女医が苦言 「母体が危険」の外野の声に「大きなリスクはありません」
《私たちは、人生のこの素晴しい日を再び二人そろって迎えられたことに、あふれんばかりの喜びを感じています。》
6月20日、ドジャーズの大谷翔平選手(31)が、妻・真美子さん(29)と連名で、自身のInstagramに第二子が誕生したことを発表した。昨年の4月20日に長女が誕生してから約1年2か月。突然の吉報に、世界中から祝福の声が2人に届いたのだが――。
***
【写真を見る】モデル並みの美女ばかり! “ドジャース奥さま会”に溶け込む「真美子さん」
《もう2人目を出産なんて、早すぎる》
《産後、1年は避妊するように産科医や助産婦から指導されるんだよね》
1歳違いの「年子」での出産に対して、こんな否定的な声がSNSに上がったのだ。

これら批判の中心となっているものは「母体が危険」という指摘。“根拠”の一つになっているのが、WHO(世界保健機関)の出産間隔に関する勧告だ。WHOは、最低でも18か月、理想としては24か月空けるように推奨している。これは、母体と子どもの健康を考えてのことなのだが、
「あまりにもたくさんの人が語っていますが、そこまで大きなリスクはありません」
とは、テレビ出演やベストセラー著書でも知られる丸の内の森レディースクリニック院長で産婦人科医の宋美玄氏だ。
「WHOの勧告は、栄養面や衛生面の条件が悪い発展途上国を考慮して推奨してのもの。日本のような国にそのまま当てはめてもフィットしないことも多い。実際のところ、あまりに早い妊娠は早産や低出生体重児といったリスクが少し上がりますが、それを理由に年子を避ける必要はありません。いつ2人目を作るのがいいかと聞かれれば、栄養面も含め、なるべく母体が回復してからの方がいいことはお伝えしています。が、産後あまり間を開けないで妊娠された方に否定的なことをわざわざお伝えはしません。高齢出産になるよりは早く生んだほうがいい場合もあります」
的外れの批判
当然、宋院長は、「年子批判」を批判する。
「産むか産まないか、いつ産むのかということはセクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツといって、個人が持っている身体の権利。そこは本人が決めたことに、他人が口出しすることはできません。私は産婦人科医としてこの権利を守るお手伝いしたいし、侵害されるべきではないと思います」
SNS上の批判の中には、大谷が高校三年時に書いた“人生設計ノート”に《31歳で第二子を授かる》としていたことを挙げ、
《奥さんの意思とか体調とかを無視して、人生設計を優先するモラハラ》
といった心のない書き込みや、
《第一子と第二子のスパンが短いって知って多産DVみを感じた》
なんて書き込みも……。
「5人も6人も年子が続いたら、まぁ子だくさんだよねと言ってもいいかもしれませんが、まだ2人目。体力も財力もあり、年齢的にも若く健康的なご夫婦に、ごく自然なことだと思います。
今の時代、他人に対して口出しすることがナチュラルになっている人が多くなっているのかもしれないけれど、他人と自分の間に“境界線”を引いた方がいい。自分が正しいと思っていることを、色々と書き込む人たちがいますが、今回のことで言えば、リスクがあることと、人の家族計画に口出しすることは、まったく別の問題。
相手の事情も知らずに、おめでたい話題の時にわざわざリスクを前面に出す必要があるでしょうか。ここから先は踏み込めない、他人の領域という“境界線”が必要なのかな、と思います」
自分の問題
振り返れば、サッカー日本代表の長友佑都選手(39)の妻・平愛梨(41)が2023年に第四子誕生を発表した時も、“多産DV”という批判を受けていた。また、最近でも藤田ニコル(28)のお宮参りのSNS投稿に対して、
《子ども産めない人の気持ちを考えろ》
といった書き込みも賛否を巻き起こした。
「カフェで『授乳ケープ』を使ったお母さんが批判もされていましたが、なんでもかんでも口を挟みたがる人、なんでもダメ出ししたい人がいますよね。外野の声が可視化されるようになったということもあるかもですが……」
今回、宋院長は、「大谷翔平第2子誕生 年子出産に賛否の声」という見出しの記事に反応する形で、
《人の出産に「賛否」ってどういうこと?おめでとう以外に何があるの? 他人にダメ出しばっかりしている人は自分が満たされていないだけ》
と6月21日にXに投稿。「1.1万いいね」と多くの同意コメントがついた。
同意コメントのなかには《他人なのに自分の理想の出産間隔を押しつけたがる偽姑が多すぎる》、《1000億の男と結婚できただけじゃなく次々に子宝に恵まれるなんて許せない!ギー!以外に理由なんてない》など、ダメ出しする人々の真意を推察するコメントも散見された。
「単純に、自分が満たされない、やっかみの気持ちをこのニュースにぶつけているだけに見えてしまう人も残念ながらいます。他人は他人、自分は自分の人生がある。その境界線を引くことを忘れずに」
命の誕生や子どもに関するニュースは、とかくセンシティブになりやすいが、人の幸せを素直に喜ぶことができる世の中であってほしい――。
取材・文/蒔田稔
デイリー新潮編集部
