「私に弟がいた…!」ゴミ屋敷で育児放棄された姉弟の再会、感動のラストシーンが読者の涙を誘う【作者に聞く】

【漫画】本編を読む
「私に弟がいた!」主人公の恵(めぐむ)は、家の押し入れで見つけた一枚の古びた写真に写る、幼い弟の姿を発見した。弟の存在に大喜びした恵は、写真の裏に記された住所を頼りに弟に会いに行く。しかし、そこで彼女を待っていたのは、想像を絶する悲惨な現実だった。
■忘れ去られた弟と再会した姉、心が通い合う感動の物語



学校帰りに友達と訪ねたアパートの一室は、まるでゴミ屋敷のようだった。育児放棄され、痩せ細った弟がドアを開け、その奥にはだるそうに寝そべる母親の姿が見えた。言葉を失った恵に、友達は「ヤバいって、ちょっと…帰ろう。これは無理だ」と促す。ドアが閉められたあとも、恵は「弟…かわいかった」と大粒の涙を流しながらつぶやいた。しかし、彼女はその場を立ち去ることができなかった。今帰ってしまえば、もう二度と“お姉ちゃん”だと名乗れない気がしたからだ。
本作のタイトルは「毒のこども」。作者は、複数の新人賞受賞歴を持つ漫画家・墨染清さん(@sumizomesei)だ。
■埼玉への愛、そして今後の創作活動について
恵は弟の存在を「さっぱり覚えてない」と話していたが、実際は忘れていたわけではなく、ただ考えないようにしていただけだと墨染さんは明かす。「弟の記憶=自分の負の歴史の象徴」だったため、普段明るく振る舞っている恵は、その話題に触れることを避けていたという。
また、墨染さんの作品の9割は埼玉県が舞台になっているという。「一度も訪れたことはないのですが、なぜか惹かれるものがあるんです」と話す。東京ほど人が多くなく、かといって田舎でもない、適度ににぎわいがありながら穏やかな空気が流れているというイメージが、自身の描きたい世界観とぴったり合うため、自然と埼玉県を舞台にすることが多くなったそうだ。
本作を読んだ読者からは、「いい話でした」「ただ一言お姉ちゃんに『よく頑張ったね』って言ってあげたい」「ひぃ〜ひぃ〜泣けるぅ〜」といった感想のほか、ラストシーンについて「4つなんだ、ケーキ」「4つか、そっか」といった声も寄せられた。この姉弟の心の動きを、温かい目で見守って読み進めてほしい。
取材協力:墨染清(@sumizomesei)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

