今季負け知らずのレヴァークーゼン photo/Getty Images

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欧州サッカーの2023-24シーズンも残りわずか。各コンペティションはクライマックスを迎えている。実力をしっかりと発揮できているクラブや予想外以上の活躍を見せているクラブ、思わぬ苦戦を強いられているクラブなどさまざまだ。

そんな中で、今季最も飛躍を遂げているクラブといえば、間違いなくドイツのレヴァークーゼンの名が挙がるだろう。シャビ・アロンソ体制2年目を迎えた同クラブは開幕から好調を維持し、ここまで公式戦で無敗をキープ。昨季から合わせると、公式戦無敗記録は欧州5大リーグ史上最長となる「44」にも及ぶ。

その結果、ブンデスリーガでは5試合残して早々に優勝を決め、クラブ史上初の栄光を手にするとともに、絶対王者バイエルンの連覇をついに止めてみせた。また、DFBポカールでは決勝へ、ヨーロッパリーグでは準決勝へコマを進めており、3冠の可能性も残しているのだ。

たしかに昨季終盤から「負けない試合運び」、「粘り強い戦い」の片鱗は見せていたレヴァークーゼン。ただ、だれがこれほどの躍進を予想できただろうか。実際に、ブックメーカーのオッズにもそれが現れていた。

ブックメーカーに関する情報サイト『Betting Odds』によると、とあるブックメーカーはシーズンの開幕前、レヴァークーゼンのブンデスリーガ優勝オッズを「51倍」、ヨーロッパリーグ優勝オッズを「21倍」、DFBポカール優勝オッズを「17倍」に設定。3冠達成のオッズはなんと「1万8207倍」だ。つまりレヴァークーゼンが3つのタイトルを獲る可能性を「0.005%」と見積もっていたようだ。同メディアは「10ポンド(約1900円)賭けていた場合、18万2070ポンド(約3500万円)が返ってくることになる」と伝えている。

以前、ミラクル・レスターがプレミアリーグ制覇を成し遂げた際、ブックメーカーによる「5000倍」の払い戻しが注目を集めた。今回、レヴァークーゼンの3冠に賭けた人がいるかは定かではないが、それを大幅に超える可能性があるのだから驚きだ。はたして、レヴァークーゼンは3冠を達成することができるのか。