「わかめの食べ過ぎ」で起きる”3つの症状”はご存じですか?対処法も管理栄養士が解説!
わかめの健康効果や食べ過ぎた時の症状・対処法はどのようなものでしょうか。メディカルドック監修管理栄養士がわかめの健康効果と食べる際の注意点について解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「わかめの食べ過ぎ」で現れる”3つの不調”とは?1日の適量と注意点も管理栄養士が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修管理栄養士:
山口 恵里(管理栄養士)
病院や高齢者施設で5年、給食管理、栄養管理業務に従事しました。その後、管理栄養士の資格を取得し、現在は育児をしながらフリーランスとして地域の方の家事・育児サポートをさせていただいています。日々の生活を楽しんでいただけるよう、心を込めてサポートしています。
わかめとは?

わかめは、褐藻類コンブ目ワカメ科に属する海藻で、日本の食卓でもよく使われる身近な食材。食用となるのは若い茎葉部で、この部分から「わかめ」という名前が生まれたといわれています。わかめは大きく、成葉(葉体)・茎わかめ(中芯)・めかぶ(胞子葉)の3つの部位に分けられます。茎わかめは葉を支える軸の部分でわかめの芯の部分で、コリコリした食感が特徴です。めかぶは根元にある胞子葉で、粘りがあるのが特徴です。
わかめの一日の摂取量

わかめは日常的に利用しやすい食材ですが、ヨウ素や食物繊維を含むため、量が多い場合は摂り過ぎにつながることがあります。一般的な目安としては、生わかめは1食あたり20~40g程度、乾燥わかめは1~2g程度(戻して約10~20g)とすると、ヨウ素の摂り過ぎを防ぎながら日常的に取り入れやすい量とされています。
わかめを食べ過ぎて現れる症状

消化に関わる変化
わかめに含まれる水溶性食物繊維は水に溶けてゲル状になり、腸内での通過に影響することがあります。量が多い場合、便がゆるくなる場合があります。不溶性食物繊維は便のかさに影響し、人によってはお腹の張りやガスを感じることがあります。
甲状腺に関わる変化
ヨウ素を急に多くとると、甲状腺でホルモンの材料として利用される過程に影響が生じることがあります。人によっては、甲状腺ホルモンの働きが一時的に低下することがあるとされています。また、バセドウ病など甲状腺に持病のある方ではヨウ素の摂取量によってホルモンの働きに変化が生じることがあります。
甲状腺に関わる症状は、他の体調変化と似ていることが多く、自己判断が難しいとされています。わかめを多く食べた後に不調が続く場合は、医療機関で相談することが大切です。
嘔吐や腹痛
乾燥わかめは水分を含むと大きく膨らむ性質があります。戻さずに大量に食べると、胃腸で膨らむことで負担になることがあり、人によっては腹痛や吐き気などの不快感につながることがあります。
わかめを食べ過ぎた時の対処法

水分をとる
水溶性食物繊維は水を含むとゲル状になります。腸内での通過に影響することがあります。水分をとることで、腸内の内容物が動きやすくなり、不快感が落ち着くことにつながる場合があります。
消化にやさしい食事
わかめの細胞壁はセルロースなどでできており、人の消化酵素では分解されにくい性質があります。おかゆやうどんなど、消化に負担の少ない食事を選ぶと、胃腸の不快感が落ち着くことにつながる場合があります。
わかめの健康効果

腸内での働き
わかめには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が含まれています。水溶性食物繊維は水分を含んでやわらかくなり、不溶性食物繊維は便のかさに影響することがあります。これらは腸内での通過時間や便の状態に関わる栄養素の一つで、日々の排便リズムにも影響することがあるとされています。
代謝を支える働き
わかめには代謝に関わる栄養素であるヨウ素が含まれています。ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料となり、エネルギー代謝や成長、体温調節などの働きに関わると考えられています。ただし、急に大量に摂取すると甲状腺に影響が生じることがあるため、適量を心掛けることが大切です。
骨の健康維持
わかめにはカルシウムやマグネシウムなど、骨の形成に関わるミネラルが含まれています。これらのミネラルは体の構造をつくるうえで重要とされる栄養素で、日々の食事の中で補うことができるとされています。
「わかめの食べ過ぎ」についてよくある質問

ここまでわかめについて紹介しました。ここでは「わかめの食べ過ぎ」についてよくある質問に、メディカルドック監修栄養士がお答えします。
わかめを過剰に摂取した場合、体にどのような影響がありますか?
山口 恵里
わかめを多く食べた場合、消化器系への負担やヨウ素の摂り過ぎによる甲状腺への影響がみられることがあります。わかめは食物繊維が豊富で日々の食事に取り入れやすい食材ですが、量が多すぎると、体調に影響する場合があります。特に甲状腺に持病がある方では、ヨウ素の摂取量によって体調に変化がみられることがあるため、量に気をつけることが大切です。気になる症状が続く場合は医療機関に相談すると安心です。
乾燥わかめは毎日食べ続けても問題ないのでしょうか?
山口 恵里
乾燥わかめには食物繊維やミネラルが含まれており、日々の食事に取り入れやすい食材です。適量であれば、便の状態に関わる食物繊維や、代謝に関わるヨウ素などを補うことができます。ただし、量が多すぎると体調に影響する場合があるため、1日の目安量を意識すると安心です。乾燥わかめは水分を含むと大きく膨らむため、戻さずに食べると胃腸に負担がかかることがあります。パッケージに記載された戻し時間を参考に、適切に戻して使うことが大切です。
まとめ
わかめは食物繊維やミネラルを含む一般的に使われる食材ですが、食べ過ぎると消化器系の不調やヨウ素の摂り過ぎにつながるため、適量を意識することが大切です。適切な戻し方や保存方法を守れば、毎日の食事に安心して取り入れやすくなります。
「わかめ」と関連する病気
「わかめ」と関連する病気は4個ほどあります。各病気の詳細などはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
消化器系の病気
過敏性腸症候群便秘症
内分泌(甲状腺)の病気
甲状腺機能低下症甲状腺機能亢進症「わかめ」と関連する症状
「わかめ」と関連している症状は7個ほどあります。各症状の原因などはリンクから詳細記事をご覧ください。
わかめに関連する症状
下痢
軟便
お腹の張り
ガス
腹痛吐き気だるさ
参考文献
食品成分データベース(文部科学省)
厚生労働省eJIM | ヨウ素
ヨウ素(Linus Pauling Institute)

