[4.25 練習試合 U-17日本代表 3-2 日本大 JFA夢フィールド]

 フィールドプレーヤーで唯一の飛び級だが、経験値は確固たる常連組。2010年生まれで“09ジャパン”のAFC U17アジア杯メンバーに選出されたDF竹内悠三(名古屋U-18)はチームを引っ張る覚悟を持ってW杯予選に挑む構えだ。

 昨季の名古屋U-15を主将として高円宮杯日本一に導いた竹内は昨年、一つ年上のU-16日本代表で4度の海外遠征に参加。今年も広島でのBalcom BMW CUP、アルゼンチン遠征に帯同し、飛び級ながら常連として“09ジャパン”を支えてきた。U-17W杯は年に1度の開催となったため、次回大会の出場権も有するが、今年の世界舞台に照準。大きな決意を持ってW杯最終予選にあたるU17アジア杯に臨もうとしている。

「この代が立ち上げ当初から呼んでもらっていたので、プロでやっている選手もたくさんいるし、恵まれた環境だと思う。日々の練習から刺激があって、いい選手に囲まれてやれているのは自分が頑張ってきた結果なのかなと思う。一つ上の代表で結果を残していかないとこの先、上に行けないと思うので、自分にとってこのアジア杯は自分を表現できる良い大会だと思います」

「去年はある程度、中学生という肩書きがありながらだったので最初のほうは自分が引っ張ってもらうという立場だったけど、代表にもこうして呼ばれるようになってきて、高円宮杯で全国優勝できたというのもすごく自信になったし、こういったいろんな経験を経て、自分が自信をつけられるようになったというのを感じているので、それをさらに成長につなげられたらと思っています」

 中学3年時の昨季から高円宮杯プレミアリーグでデビューを果たし、今季は主力として帯同した全3試合にフル出場。すでに高校年代のプレー水準に不安はない。だが、U-17日本代表のCB争いは前回大会を経験したDF元砂晏翔仁ウデンバ(鹿島)、すでにJ1リーグ戦でベンチ入りも経験したDFエゼモクェ・チメヅェ海(C大阪U-18)らが居並ぶ最激戦区。刺激を受けながらポジション争いに向き合っている。

「CBはみんなそれぞれ違う持ち味を持っていて、見て学ぶことも多いし、逆に自分が他の選手より秀でている部分も感じている。学ぶところもそうだけど、周りの人に勝っていかないと、代表で自分が引っ張っていく立場にならないと将来プロでやっていけない。もっともっと自分を出していかないといけない」

 秀でている部分というのは左足のキックを活かした配球面だ。この日の練習試合でもアグレッシブな姿勢で縦パスやロングフィードを配球し続け、インパクトを残した竹内。「左足からのパスは自分がストロングにしている部分なので誰にも負けちゃいけない部分。こういう難しい状況でもどんどん出して、自分をアピールしていければ」とアジアの舞台でもそのトライを継続していく構えだ。

 アジアの戦いへのイメージも万全だ。「アジアの国は打倒日本で来ると思うし、今まで自分がアジアの相手とやった時もずる賢さがあったり、少し荒いプレーがあっても、レフェリーが笛を吹かないとかがあるのがアジアの戦いだと思う。レフェリーのジャッジも普段とは違うと思うし、そういうのにも対応していかないといけない。その中でやれるのは自分としても大きな経験になると思う」。フィールドプレーヤー唯一の飛び級15歳は気負うことなく果敢に、大舞台に挑む。

(取材・文 竹内達也)