木村拓哉

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 木村拓哉(53)がフジテレビに出ずっぱりだ。映画「教場 Requiem」の公開に合わせた宣伝のためだが、バラエティ番組や情報番組に引っ張りだこなのはもちろんのこと、過去作の劇場版「HERO」まで放送され……。

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【レア写真】SMAP解散当時「キムタクだけが浮いていた」決定的瞬間

 2月20日公開の「教場 Requiem」の宣伝のため、キムタクがゲスト出演したフジの番組は以下の通り。

●2月7日「タイムレスマン ゴールデンSP」
●2月12日「この世界は1ダフルSP」
●2月16日「ネプリーグSP」
●2月18日「めざましテレビ」、「ホンマでっか!?TV」
●2月19日「めざましテレビ」、「トークィーンズ」
●2月20日「めざましテレビ」、「ノンストップ!」
●2月24日「火曜は全力!華大さんと千鳥くん」(関西テレビ制作)
●2月26日「トークィーンズ」

木村拓哉

 さらに、2月14日には今年1月1日からNetflixで配信されている本作の前編「教場 Reunion」を地上波初放送。翌週の21日には2015年公開の劇場版「HERO」も「教場 Requiem」公開記念として放送された。民放プロデューサーは言う。

「『教場』シリーズはもともとフジが放送してきた連ドラですし、今回の『Requiem』にも出資しているのでわからないでもないのですが、それでもフジの“キムタク推し”には驚いています。そして、それに応えて番宣出演をこなす木村さんにも……」

 こんなに熱心に宣伝活動をするタイプだっただろうか。かつてジャニーズ事務所(現・STARTO ENTERTAINMENT)は、所属タレントの主演作であっても作品紹介にすら彼らの写真を使わせなかったことで有名だった。

キムタクといえば高視聴率

「SMAP時代はそうでもありませんでしたが、この10年くらいは番宣行脚にも積極的です。木村さんはバラエティ番組でも歓迎されますからね。そもそもバラエティに出演すること自体、嫌がる俳優が多い中で、彼はサービス精神旺盛でバラエティ対応にも長けているのでウィンウィンの関係が築けるんです」

 SMAP時代はバラエティで鳴らした男でもある。そういえばSMAPが解散して10年になろうとしている。

「SMAPの解散前後くらいから、番宣に出てくれるようになった印象です。というのも、それ以前は番宣なんて不要でしたから」

 キムタクが記録的なヒットメーカーであることは以下の主演ドラマを見ただけもおわかりいただけるだろう。末尾の数字は平均視聴率だ(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯:以下同)。

●96年「ロングバケーション」(フジ/月9)W主演・山口智子【29・6%】
●97年「ラブジェネレーション」(フジ/月9)W主演・松たか子【30・8%】
●00年「ビューティフルライフ」(TBS/日曜劇場)W主演・常盤貴子【32・3%】
●01年「HERO」(フジ/月9)共演・松たか子【34・3%】
●03年「GOOD LUCK!!」(TBS/日曜劇場)共演・柴咲コウ【30・6%】

 立て続けにフジの月9とTBSの日曜劇場に出演していたことがわかるが、月9の平均視聴率の歴代トップ3が上記の3作であり、日曜劇場の歴代トップ2も上記の2作である。2013年に大ヒットした「半沢直樹」だって28・7%で3位だ。

イメージを変えた「教場」

「90年代は地上波テレビを見てくれた時代でもありましたが、それでも木村さんの数字は突出していました。ただ、木村さんの主演作に限った話ではなく、次第に平均30%超なんて連ドラはなくなっていきました」

 SMAP解散後の2017年1月期に放送されたキムタク主演の日曜劇場「A LIFE〜愛しき人〜」(TBS)の平均視聴率は14・5%だった。

「これでも他と比べれば十分に高視聴率です。ただ、以前ほどの勢いはなくなったと言えるかもしれません」

 キムタクの連ドラの主戦場はフジからテレビ朝日に移り、「BG〜身辺警護人」(18年1月期)や「未来への10カウント」(22年4月期)、「Believe―君にかける橋―」(24年4月期)などが放送され、いずれも平均視聴率は10%超を記録している。

「そんな中、20年1月に久しぶりにフジで主演したのが、単発ながら2夜連続で放送された『教場』でした。碧眼で白髪交じりの警察学校の鬼教官という役柄はこれまでにないもので、視聴率も15%超となりました。木村さんのイメージも変わったと思います。翌年1月に同じく2夜連続で放送された『教場II』も13%超を記録。そのため23年4月期に『風間公親―教場0―』で久しぶりに月9の主演を張ったのです」

「教場0」は平均9・8%で10%を割った。かつてとは随分違うが……。

軸足を映画に?

「その前の月9『女神の教室〜リーガル青春白書』(主演・北川景子)は平均7・0%、そのあとの月9『真夏のシンデレラ』(主演・森七菜、間宮祥太朗)は5・6%でしたから、十分とも言えます。だからこそフジも映画化に踏み切れたのでしょう」

 そこでキムタクも番宣出動というわけだ。

「木村さんは軸足を映画に移そうとしているのかもしれません。連ドラだと放送途中から“何をやってもキムタク”と言われがちですし、『教場』の主演は木村さんですが各話の主人公は警察学校の生徒たちですからね。彼だって50代ですから相手役は年下ばかりですし、いつまでもヒーローを演じるわけにもいきません」

 50代の連ドラ主演俳優を見渡すと、堺雅人(52)、西島秀俊(54)、竹野内豊(55)、内野聖陽(57)……。

「アイドル出身の木村さんとしても、相応の貫禄を求めているのかもしれません。実際、年相応の役にもはまるようになって、格好よさだけではない魅力が出てきているように思います。近年、ドラマより映画への出演が目立つのもそのためではないでしょうか」

 確かに17年の「無限の住人」、18年の「検察側の罪人」、19年の「マスカレード・ホテル」、21年の「マスカレード・ナイト」、23年の「レジェンド&バタフライ」、24年の「グランメゾン・パリ」、25年の「TOKYOタクシー」、そして今年の「教場 Requiem」と映画出演が続いている。

「フジとしても月9で十分お世話になったわけですし、協力は惜しまないということかもしれません」

 フジといえば24年の年末、中居正広氏(53)とのトラブルが露見。翌年1月に中居氏が引退に追い込まれたのは記憶に新しい。キムタクにとって中居氏はSMAP時代の盟友なだけに、2人のコントラストが際立っている。

 マイナビ転職のCMで転職を勧めるキムタクだが、所属事務所はデビュー以来変わらずとも、彼なりの“転職”の最中なのかもしれない。

デイリー新潮編集部