地上から目視可能!人工衛星を見つけてみよう【眠れなくなるほど面白い 図解 天文学の話】

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宵の空をしばらく眺めていると…

人工衛星は私たちの生活には欠かせないものです。遠隔地や山間部など障害物の多い地域と通信できるのも、衛星放送を視聴できるのも、1週間先の天気予報がわかるのも、人工衛星のおかげ。位置情報を参照する際のGPS 信号も専用の人工衛星から送信されています。

人工衛星はその名の通り、地球のまわりを衛星のように周回する人工天体です。では、人工衛星が周回する様子を肉眼で見ることはできるのでしょうか。実は地球のまわりには数多くの人工衛星が行き交っており、その一部は肉眼で観測することができます。

たとえば明け方と日没後の薄暗い時間帯、ゆっくりと移動していく光を見つけたとしたら、それが人工衛星の可能性はあるでしょう。人工衛星は星(恒星)のように自ら光っているわけではないので、金星のように、太陽の光は当たるけれども、地上はまだ薄暗い時間帯に見つけやすいのです。したがって、太陽がすっかり地球の裏側に入る真夜中だと見つけることが難しくなります。

人工衛星と間違いやすいものとして、飛行機が挙げられます。一定の明るさを放つ人工衛星の光と違い、飛行機の光は点滅していたり、赤や青の色つきのランプを灯していたりしますので、注目してみましょう。

主な人工衛星の種類

人工衛星は用途によって大きく分類することができる。「気象衛星」を含む、地球上の物や状況を測定する衛星を、広義の表現として「地球観測衛星」とも呼ぶ。

国際宇宙ステーションを見つけよう

人工衛星の大物” ともいえる「国際宇宙ステーション(ISS)」。地上から約400km 上空と、人工衛星のなかでも低い高さで周回しており、条件がいいと太陽光を反射して1等星をしのぐ明るさで見えるので、市街地でも観測することができる。

ISS には日本の実験棟「きぼう」もある。

写真に撮ると光の線のように写る。観測や撮影を希望する方のために、JAXA が支援する「#きぼうを見よう」というサイトにISS 観測のための情報が掲載されている。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 天文学の話』監修:渡部 潤一