試合開始前に「ハカ」を踊ったオールブラックス【写真:荒川祐史】

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特別仕様の「カパ・オ・パンゴ」にイングランドは“奇襲”

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は26日、横浜国際総合競技場で準決勝・第1試合を行い、世界ランク1位ニュージーランドと同2位イングランドが激突。試合開始前にはオールブラックスが、恒例の「ハカ」を踊った。この日は準々決勝に続き、限られた試合で行う特別仕様の「カパ・オ・パンゴ」を披露。大迫力の演舞にスタジアムが大歓声で包まれる中、イングランド代表チームはV字の陣形を取って“応戦”。会場からは大きなどよめきが上がった。

 最新の世界ランク1、2位の対決という“事実上の決勝戦”とも言える絶好のカード。昨年11月のテストマッチではニュージーランドが16-15と接戦を制したが、W杯では過去3度対戦し、オールブラックスが全勝というデータを残している。最近16試合を振り返ってみても、オールブラックスの15勝1敗と圧倒。だが、イングランドを率いる元日本代表ヘッドコーチ(HC)のエディー・ジョーンズHCは、指導者としてこれまで5度ニュージーランドに勝利した実績を持つ。

 3連覇を狙うオールブラックスは、目の前に立ちはだかるイングランドに、まずは「カパ・オ・パンゴ」で先制攻撃を仕掛けようとすると、イングランド代表もこれに負けじと「V字」陣形で応戦。スタジアムを埋め尽くすファンからは大きなどよめきの声があがった。

 11年大会決勝でフランスが「ハカ」を演じるオールブラックスに接近し、対抗した例があるが、当時を思い起こさせるようなシーン。すると、イングランドは前半1分にノーホイッスルトライし、王者相手に“奇襲”に成功した格好だ。(THE ANSWER編集部)