広島への原爆投下直後、広島市南部の島「似島」は、数万人の被災者を収容する臨時野戦病院となった。「死にたくないんです」と懇願する少女の腕を麻酔なしで切断する軍医。「水をください」という悲痛な叫びに対し、「火傷に水は禁物」という噂から水を与えられず、目の前で命が消えていくのを見届けるしかなかった救護兵たち……。阿鼻叫喚の地獄と化した似島でどのような救護活動が行われていたのか。広島市立大学で教授を務め