電子辞書はスマホより便利でオトク? 最新の広辞苑を搭載などスマホ辞書アプリ以上のメリットとは

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電子辞書は、国語、英和、和英と、紙の重い辞書を持ち歩かなくてもカバンに入れて持ち歩けるコンパクトな電気アイテムだ。

最近では、スマホの辞書アプリを使う人が増えているが、専用品である電子辞書を使い続ける人や愛用する人も、まだまだ多い。

これからの入学のシーズンでは、プレゼントなどの需要も高まる。

そんな中、これからの入学のシーズンを前にして国内の二大電子辞書
・カシオ計算機の「EX-word」シリーズ
・シャープの「Brain」シリーズ
この2つの新機種が発売された。

その特徴や、スマホアプリ比較でのメリットについてみてみよう。

●最新「広辞苑 第七版」搭載の機種も登場
カシオ計算機の電子辞書「EX-word」シリーズでは、最新「広辞苑 第七版」を搭載するモデルを含め、4機種を発表。順次、販売が開始されている。




プロフェッショナルモデル「XD-Z20000」は、最上位モデルとなる。
「最新広辞苑」のほかに、
「精選版 日本国語大辞典」
「新明解国語辞典 第七版」
「リーダーズ英和辞典 第3版」
「ジーニアス和英辞典 第3版」
「ブリタニカ国際大百科事典 小項目電子辞書版」
など、収録コンテンツは200におよぶ。2月9日に発売で、実売価格は5万7000円前後。

プロフェッショナルモデルのほかにも、
・高校生モデル「XD-Z4800」
・生活・教養モデル「XD-Z6500」
・ビジネスモデル「XD-Z8500」
が発表されており、それぞれ用途に応じたコンテンツが収録されている。
価格帯はいずれも3万円台。

シャープは電子辞書「Brain」シリーズは、辞書で調べるだけでなく、学習進捗を管理する機能も搭載する。




新シリーズは、
・高校生モデル「PW-SH5」
・大学生・ビジネスモデル「PW-SB5」
・中学生モデル「PW-SJ5」
・生活・教養モデル「PW-SA5」
がある。価格帯はいずれも3万円台。

いずれも100種類以上のコンテンツを収録し、新学習指導要領や大学入試改革に対応したコンテンツを拡充している。
特徴である学習進捗管理機能は、英単語を暗記するための目標設定ができるほか、進捗確認なども行える。

●スマホアプリと比較したメリットはどこか?
ところで、最近ではスマホ向けにも辞書アプリが登場している。
スマホが辞書として利用できれば、電子辞書は不要という人もいるだろう。
しかし、電子辞書には、スマホには無い専用機ならではのメリットがある。


◆文字入力がしやすい
電子辞書には、コンパクトなキーボードが付いている。
見た目はコンパクトながら、キーのサイズは大きく、しっかり文字を入力できる。
移動中でも、両手で持って親指で入力するなど、快適な文字入力が可能なのだ。

電子辞書のほうが、コスパが良い
スマホ向けであっても、辞書アプリはけっこう高額だ。
例えば、AppStoreでは次のような価格になる。
・広辞苑第七版【岩波書店】(ONESWING)……9800円
・精選版 日本国語大辞典……7800円
・小学館 ランダムハウス英和大辞典……6000円
・ジーニアス英和・和英辞典(第5版/第3版)……5000円
・日本語大シソーラス−類語検索大辞典−……5000円
・オックスフォード アカデミック英英辞典……3600円
・新明解国語辞典 第七版 発音音声付き……1900円
・角川類語新辞典……1600円
……と、この時点で4万円を超えているのだ。

電子辞書では、実際に100〜200のコンテンツが収録されているので、コスパが高く、購入費の元が取れるのは間違いないだろう。

◆容量の圧迫がない
実は、スマホで辞書アプリを使う際、切実な問題がスマホ本体メモリーの圧迫だ。
・広辞苑第七版【岩波書店】(ONESWING)……442.3MB
・精選版 日本国語大辞典……324.1MB
・小学館 ランダムハウス英和大辞典……484.1MB
・ジーニアス英和・和英辞典(第5版/第3版)……731.7MB
……のように、あっと言う間にサイズはギガを超えてしまうのだ。
複数の電子辞書アプリをスマホに入れて持ち歩くのは、実はあまり現実的ではない。

スマホの辞書アプリよりも、電子辞書の専用機を選ぶ人がいるのは、こうしたメリットがあるからなのだ。
特に、学習目的で使うなら、スマホよりもアドバンテージが大きいからだ。