【斉藤アナスイの朗読】昔話でわかる！女子の好きそうなもの

女子の好きそうなもの。例えば合コンなどでそれを話題にできれば、女子との距離はグッと近くなります。女子の考えそうなこと。しかしそれは、我々男にとって、決して馴染み深いものばかりではありません。そこで今回は、誰もが知るあの昔話に、ネットでかき集めた女子の好きそうなものを散りばめてみました。あなたの女子研究に少しでもお役に立てたら、嬉しい限りです。


桃太郎　
〜マヂ共感できる！今、人気読モの間で大流行中の昔話！〜

むかしむかし、あるところに、ぉじぃさんとぉばぁさんが住んでいました。

ある日、ぉじぃさんは山に芝刈りに。ぉばぁさんは女性専用車両で川に洗濯に行きました。

ぉばぁさんが川で洗濯をしていると、川上から大きな桃がフラペチーノフラペチーノと流れてきました。

ぁばぁさんは言いました。

「まぁ、大きい！そして〇Ｉ〇Ｉ！（丸い）」

ぁばぁさんは言いました。

「持ってかえって『自分へのご褒美』にしよっと！」

ぁばぁさんは女子力で桃を川から引き上げ、家まで運びました。そして家に着き、ランチタイム。食べたパスタの写メをブログにアップしたあと、ぉじぃさんとぉばぁさんはさっそく桃を割ってみることにしました。

「えい！」

ぉばぁさんが包丁を入れ桃を割ると、なんと中には小さな小さなオトコのコ。ぉじぃさんとぉばぁさんは、桃から生まれたこのオトコのコに、

「桃太郎（読み：ピーチジョン）」

と名づけました。２人に大事に育てられ、すくすく育った桃太郎（ピーチジョン）。そして１０数年が経ったある日、桃太郎は言いました。

「ぉじぃさんぉばぁさん、ボクは鬼退治に行ってくる！」

それを聞いたぉばぁさんは言いました。

「そうかい、それじゃこのスイーツ（きびだんご）を持っていくといい」

「ありがとう、ぉばぁさん」

「桃太郎。気をつけて、そして愛され上手で行くんだよ」

こうして自分探しの旅に出た桃太郎。道中１匹の犬に出会いました。犬はこう言いました。

「桃太郎さん桃太郎さん。お腰につけたスイーツ、ひとつ私にくださいな。いただけるなら、私も旅にお供しましょう」

桃太郎はスイーツを犬にあげました。でも桃太郎にとって「犬はもちろん家族！」なので、一回実家に帰って預けました。

さらに桃太郎は、１匹のサルに出会いました。サルはこう言いました。

「桃太郎さん桃太郎さん。お腰につけたスイーツ、ひとつ私にくださいな。いただけるなら、私も旅にお供しましょう」

桃太郎はスイーツをサルにあげました。でもサルの爪が鋭くて危なかったので、一緒にネイルサロンにいってお手入れをしました。見てみて！カワイく仕上がったよ〜っ＞＜☆

さらに桃太郎は、１枚の記事を拾いました。記事にはこう書いてありました。

「この春のモテカワコーデ！」

空には変な鳥が飛んでいましたが、マジキモかったので無視しました。

途中婚活やホットヨガを経て、ようやく鬼が島についた桃太郎とネイルの可愛いサル。小悪魔な駆け引きで次々と鬼を倒し、鬼たちが人々から奪ったキラキラ小物も見事に取り返しました。

無事家へと戻った桃太郎。しかし、その幸せは長くは続きませんでした。

サル「俺、実はあと１年の命なんだ・・・」

ねぇ、寂しいよ。ねぇサル、本当に死んじゃうの？結婚しようって言ったぢゃん。ずっと一緒だよって言ったぢゃん。

サルが死んだその日、それでも空は晴れ渡っていて。私はその空に、「恋の空」という名前をつけた。空にはまだ変な鳥が飛んでいたけど、マジキモかったので無視しました。

めでたしめでたし

（テキスト＆イラスト　斉藤アナスイ）