途中出場から浅野のゴールをアシストした南野。日本の攻撃を勢いづけるゴールを演出した。写真:JMPA/小倉直樹

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[リオ五輪グループリーグ第2戦]日本2-2コロンビア 現地8月7日/ブラジル・マナウス
 
「絶対に2点を取り返すって気持ちでいました」
 
 コロンビア戦はベンチスタートとなった南野拓実だが、ピッチの外から相手を分析し、チャンスとなるエリアは確認済みだった。
「前半から見ていて、中央のスペースが空いているのは感じていたし、取った瞬間にそこのスペースを有効に使えれば、こっちのチャンスがあるんじゃないかと」

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 浅野の追撃弾が生まれた攻撃は、まさにそう語った通りの展開だった。大島からの縦パスを、ペナルティエリア手前の中盤とディフェンスラインの間で受け取った南野は、すかさず傍でフリーになっていた浅野に丁寧なラストパス。浅野の強烈な左足のシュートがゴールネットを揺すった。
 
「あの1点でだいぶ流れが変わった? そうですね。前の試合でも追いつけるムードを感じている分、1点取れれば僕らは同点までいける粘り強さがあると分かっていました」(南野)
 
 さらに74分に中島の同点ゴールが決まり、試合は振出しに戻ったが、勝ち越し弾までは決め切れなかった。
「相手の後ろも3点目だけは絶対に取らせないって思っていただろうし、そのなかでこっちも取れるチャンスがあったので、そこは最後の質のところ」
 
 とはいえ、第3戦にグループリーグ突破の望みをつないだ日本。
「いい準備をして、本当に勝ちだけを目指して頑張りたい」
 2試合連続でゴールに絡んでみせた頼りになる“背番号18”は、最終戦でもきっと存在感を示すはずだ。