ハンドバッグとジュエリーの企画・製造・販売を手がけるサマンサタバサジャパンリミテッド<7829>が12日、東証マザーズに上場した。公募価格は36万円で、初値はつかず、72万円の買い気配のまま取引を終えた。

 同社は1994年設立。「サマンサタバサ」ブランドを立ち上げ、ハンドバッグの企画・製造・販売を開始。2003年にはジュエリーの自社ブランドも立ち上げた。10代後半から40代がターゲットで、現在は国内に103店舗展開している。

 上場会見を行った寺田和正社長は、72万円の買い気配のまま取引を終えたことについて、「株主の方々に適正に判断していただいている」と述べた。配当は当面は行わず、企業体質の強化と事業展開に備えて資金の確保を優先するとした。株主優待については、現在検討中という。

 また、来年から本格的に海外出店していくとし、寺田社長は「春にはニューヨークのマディソン街にショップをオープンする。のちのちは東南アジアを含めて世界的に出店をしていきたい」と語った。

 2005年2月単体決算は、売上高は98億4500万円、経常利益は12億7200万円、純利益は6億7000万円だった。07年2月期単体の売上高は前期比29.2%増の127億2000万円、経常利益は同58.1%増の20億1200万円、純利益は同50.7%増の10億1000万円を見込む。【了】