「これは私のインテルではない。ただインテルというだけだ。すべてに勝利し、重要なキャラクターやインテンシティ、献身さを持つチームなんだよ。この選手たちを生み出したのは私ではない。彼らは自分たちが何を求め、何をしなければいけないか分かっている。あとはちょっとしたことや、注意を払うことで、物事が変わるんだよ」

インテルのレオナルド監督は18日の記者会見で、このように語った。インテルは19日、未消化だったセリエA第16節でチェゼーナと対戦する。レオナルド監督はチームの現状などについて、次のように話した。

「明日の試合は序盤が非常に重要だ。試合へのアプローチがとても大切になる。(15日の)ボローニャ戦ではそれが完璧だった。明日のチェゼーナ戦でも同じことを目指そう。このチームはあらゆるシステムとプレースタイルをよりよく解釈することができる」

「(MFチアゴ・)モッタを招集しなかったのは、エネルギーをコントロールするためだよ。ただ、深刻な問題ではない。ちょっとしたことだよ。ケガだとは思っていない。回復する必要があるというだけだ」

一方、ボローニャ戦では招集メンバーから外れていたMFサリー・ムンタリが戻ってくることになる。レオナルド監督は同選手について、「彼はチームにいる。最終的には彼が決めるが、この数日の彼は良かったと思うし、だから招集したんだ」と語った。

チェゼーナ戦に勝てば、インテルは首位ミランとの勝ち点差を6ポイントに縮めることができる。高みを目指しているインテルだが、レオナルド監督は慎重な姿勢を見せた。それでも、2010年にすべてを勝ち取ったチームにとって、スクデットは目指すことが義務となる目標だという。

「自分たちのことだけを考えよう。今は計算している意味はない。ただ、インテルが勝利を考えないことはあり得ないよ。DNAに刻まれているんだ。アイルトン・セナだって、25番手からスタートしても勝つことを考えていた」

「我々は仮定の順位ではなく、自分たちのことを考えなければいけない。最後まで争うために必要なことをしなければいけないんだ。ミランが止まっている? 普通のことさ。すべてのチームにあることだよ。インテルにも起きた。38試合のリーグ戦で、常に最大のプレーをすることはできないんだよ。我々にあと20試合が残っていて、ほかのチームがすでにやった1試合分があると考えてはいけない」

また、レオナルド監督はFWサミュエル・エトーについて、1990年代にミランで活躍したジョージ・ウェア氏と比較し、「私はウェアをすごく評価していた。彼の力なら、MFだってやれたはずだ。エトーはもっとストライカータイプだね。間違いなく、彼はペナルティエリアの選手だ」と語った。

一方、レオナルド監督は補強について聞かれると、チームにはすでに十分な力があるとの見解を示している。

「チャンスは訪れるかもしれない。そうじゃなければ、適切なタイミングに考えよう。(ムンタリの移籍について)一人が出ていけば、その結果として一人が加わることはあり得るね。だが、今日の時点でサリーはチームにおり、マーケットについて考える理由はないよ」