ユナイテッド戦で奮闘した田中。(C)Getty Images

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 リーズのダニエル・ファルケ監督は、今シーズン途中から田中碧を主力とみなさず、いわば冷遇した。だが、日本代表MFがスタメンに名を連ねると、チームは負けることが少なく、勝つ確率は上昇。このデータは、選手の価値をさらに高めている。

 田中は直近の2試合でインパクトを残した。ウェストハムとのFAカップ準々決勝では先制点をあげるなど、チームのベスト4進出に貢献。続くプレミアリーグ前節でも、強豪マンチェスター・ユナイテッドを相手に攻守両面で印象的だった。

『Opta』でリーズのデータを分析するジョニー・クーパーによると、昨季を含めて田中が先発出場した49試合で、リーズは30勝をあげている。勝率61.2%はクラブ史上最高の数字という。また、49試合で敗れたのは6試合のみ。12.2%は最も低い数字とのことだ。

 出場機会の減少を受け、田中はシーズン後の去就が騒がれてきた。よりピッチに立つために新天地を探すべきか、リーズがプレミア残留を果たした場合にリベンジを目指すべきか、田中の進むべき道について、意見は様々だろう。
 
 一方で、リーズはどうするべきなのか。専門サイト『MOT Leeds News』は4月15日、「契約は2028年までだが、当面の残留につながる新契約を優先事項として提示すべき」と、いずれにしても延長に動くべきと主張した。

「たとえタナカを長期計画に含めないと決めていたとしても、新契約の締結は優先的にすべきだ。そうすれば、彼の価値は大きく高まる。うわさになっている金額は、彼のクオリティにまったく見合っていない。そしてファルケが日本人マエストロを残したいと望むなら、契約を満了してからフリーで退団することがなくなる」

「クラブにとってウィンウィンの状況だ。手遅れになる前に、それを生かしてとどめておくべきだ」

だがもちろん、契約を延長すれば、田中にとって、近い将来に移籍を狙う場合は足かせになり得る。リーズと田中はこの夏、どのような決断を下すのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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