Metaが2025年1月21日に、一部のTikTokクリエイターに対し、InstagramとFacebookにリール動画を投稿することで3カ月で最大5000ドル(約77万円)の報酬を提供するプログラム「ブレークスルーボーナスプログラム」を開始することを発表しました。

Apply to Breakthrough bonus program

https://creators.facebook.com/breakthrough-bonus



Meta lures TikTok creators with $5K bonuses, content deals, free verification | TechCrunch

https://techcrunch.com/2025/01/21/meta-lures-tiktok-creators-with-5k-bonuses-content-deals-free-verification/

Meta is trying to lure TikTok creators with a new bonus program

https://www.engadget.com/social-media/meta-is-trying-to-lure-tiktok-creators-with-a-new-bonus-program-220632949.html

Instagram is reportedly trying to attract TikTok creators with large bonuses - The Verge

https://www.theverge.com/2025/1/21/24348510/instagram-tiktok-creators-bonuses

「ブレークスルーボーナスプログラム」の対象となるユーザーは以下。

・アメリカ在住であること

・18歳以上であること

・サードパーティー製SNSに既存のアカウントを持っており、申請のプロセスでリンク可能であること

・InstagramのプロアカウントとFacebookアカウントを作成していること

・他のFacebook収益化プログラムに参加していないこと

以上の条件を満たして承認されたクリエイターは、30日以内にInstagramで10本以上、Facebookで20本以上投稿することで、3カ月で最大5000ドルの報酬を獲得することが可能です。Metaによると、クリエイターへの報酬の支払額はソーシャルプレゼンス評価に基づいて計算されるとのこと。

また、これらのクリエイターは、クリエイターがFacebookでのコンテンツ投稿でお金を稼ぐことができる「Facebookコンテンツ収益化プログラム」にも参加できます。さらに、一部のクリエイターは検証済みバッジやアカウントサポート、なりすまし保護などの特典を含むMeta認証を1年間にわたり試用することが可能です。

「ブレークスルーボーナスプログラム」の公式ページでは、Metaは「サードパーティー製SNS」について具体的に明言していませんが、海外メディアのEngadgetは「今回の『ブレークスルーボーナスプログラム』の展開のタイミングは、FacebookやInstagramで活動していないTikTokクリエイターをターゲットにすることを明確に意図しています」と指摘しています。

アメリカでは「アメリカ人を外国の敵対者が管理するアプリケーションから守る法律」、通称「TikTok禁止法」が2025年1月20日に施行され、TikTokがアメリカのアメリカのApp StoreおよびGoogle Playでダウンロードできなくなりました。その後、第47代アメリカ合衆国大統領に就任したドナルド・トランプ大統領はTikTok禁止法の執行を75日間にわたって停止する大統領に署名しましたが、アメリカ国内におけるTikTokの今後の行く末は不透明です。

TikTok禁止法を75日間停止する大統領令にトランプ大統領が署名 - GIGAZINE



このようなTikTokの不確実性を利用したいMetaは「ブレークスルーボーナスプログラム」を展開して、TikTokクリエイターを自社のプラットフォームに引き込むことを画策しているというわけです。そのほかMetaは、Instagramでのプロフィールグリッドの形式を正方形から長方形に変更したほか、動画1本当たりの時間を最大90秒から3分に延長しています。





さらにMetaは2025年1月20日に、TikTokの動画編集アプリ「CapCut」に対抗するモバイル動画編集アプリ「Edits」を発表しました。こうした一連のアップデートや新アプリの投入はTikTokクリエイターを対象としたものとみられています。

Instagramが独自の動画編集アプリ「Edits」を発表、TikTokの「CapCut」対抗 - GIGAZINE



Metaの広報担当者であるペイジ・コーエン氏は「今後数カ月の間に、MetaはTikTokクリエイター向けのコンテンツ取引プログラムも開始し、InstagramやFacebookでのコミュニティの成長を支援していく予定です」と述べています。