神戸のキャプテンとして前線を牽引する渡邉。2トップでコンビを組むポドルスキについても言及した。写真:サッカーダイジェスト

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「まだ4ゴールしか奪っていないので、当然ながら満足していません」

 こう語るのは神戸のキャプテン・渡邉千真だ。今季ここまで、リーグ戦でチームトップのゴールを稼ぐなど、文字どおり「前線の軸」として働いているが充足感はない。「シーズン序盤戦はチャンスがありながらかなり外してしまった」事実が、その最たる理由だ。

 それでも、この先の戦いで挽回する可能性は十分にあるだろう。11節の鹿島戦で今季初ゴールを決めたあたりから「動きがシャープになってきた」との実感があるようで、コンディションは決して悪くはないからだ。

 そんな渡邉は、前線で元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキと2トップを形成している。実際に同じピッチでプレーしてみて、加入当初からの印象は変わったという。

「パスセンスにも優れているんだなっているのは新たな発見でした。左足のシュートだけでなく、引いてパスを受けて捌く技術も素晴らしい」

 ただ一方で、まだ十分な連係を確立できていない。ポドルスキに対しては、「もっとゴール前に入ってきてほしい」と要求しながら、互いが生きる術を模索していくつもりだ。

 31歳を迎え、「脂が乗ってきたような感覚」にある渡邉の奮起に期待したい。

取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)

※渡邉選手のインタビュー全文は、8月24日発売の「サッカーダイジェスト」(ヴィッセル神戸ダイジェスト「キャプテンの意地」)にて掲載しています。