『SHERLOCK シャーロック』

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今夏、日本でもシーズン4の放送が決まった英BBCの大ヒットミステリーシリーズ『SHERLOCK/シャーロック』。新シリーズの製作は未だ決まっておらず、先行きが不透明な状態でファンの心配は募る一方だが、このほどイベントに登場した本作のクリエイターが今後についてコメントした。英Telegraphが伝えている。

ロンドンで開催されたBFI and Radio Times Television Festivalに出席した『SHERLOCK』のクリエイター、スティーヴン・モファットは、新作の製作が決まらないのは、関係者のみんなが疲れてしまっているからではなく、むしろベネディクト・カンバーバッチ(シャーロック役)やマーティン・フリーマン(ジョン役)、そして共同クリエイターのマーク・ゲイティスらが良いドラマを作りたいと思うが故にだと説明した。

「ベネディクトもマークもマーティンも、『SHERLOCK』を続けていくことに反対などしていないんだ。撮影ではとても素晴らしい時間を過ごすことができたし、みんな本当に素敵な人たちで僕らは再会を楽しんでいる。でも、以前と同じような作品作りができないなら、やりたいとは思わない。つまり、僕らが良いアイディアだと思えるものがあれば、その時は帰ってくるということだ。しばらくは離れることになるかもしれない。でも『SHERLOCK』を終わらせようとは思っていないよ」

ベネディクトは今年日本でも公開された『ドクター・ストレンジ』で主演を務め、マーベルヒーローの仲間入りを果たし、『アベンジャーズ』シリーズの新作にも出演することが決定している。ジョン役のマーティンも、米Crackleのクライムドラマ『スタートアップ』など、新作を多く抱え多忙を極めている。二人のスケジュール調整が難しいことから、キャストを変えて新作を制作することの可能性を尋ねられたモファットだが、「それは絶対にない」と即座に否定した。「素晴らしい撮影技術や音響、脚本、演出、製作、そういったものに対して高い評価をいただくかもしれない。けれど、皆さんが夢中になるのは技術ではなく人に対してなんだ。ベネディクトとマーティンに恋をするんだよ。彼らを置き換えることはできない。彼らはマジックで、彼らの存在がショーなんだ」

キャストが変更になればファンも黙ってはいられなかっただろうが、クリエイターが強く否定してくれたことでひとまず安心できそうだ。『SHERLOCK シャーロック』シーズン4は、NHK BSプレミアムにて7月8日(土)より放送開始。(海外ドラマNAVI)